ここは弥生台のサロン?地元民が集う老舗喫茶店でナポリタン

charset=Ascii

弥生台の駅周辺を歩いていると、TSUTAYABOOKSの近代的な建物を通り過ぎたあたりで、昔懐かしい雰囲気の喫茶店が目に飛び込んできます。

店の前には、こんもりとした木が一本。

そして店先の花壇には、かわいらしいお花やグリーンたち。
その親しみやすい外観に、つい一目ぼれしてしまいます。

そんなやさしげな雰囲気と昭和レトロな佇まいに引き込まれ、つい入ってしまったのが、ここ弥生台で創業38年の歴史を誇る「珈琲園」。

時刻はちょうどランチどき。

看板を見るとオーセンティックな喫茶店メニューに必ずといってかかれている「ナポリタン」の文字を発見。

無類のナポリタン好きの私は、「今日のお昼はナポリタン♪」と心に決めて、いざ、入店しました。

胸躍る♪歴史ある喫茶店ならではの調度品たち

やや広めの店内は、アットホームな雰囲気。

お昼時ということもあり、地域住民の方々でにぎわっていました。

店内のお客様は、友達同士や親子連れ、カップルなど、さまざまなシチュエーションで楽談笑しながらランチを楽しんでいる姿が印象的で、この空気感は老舗喫茶店ならではだなぁ~と、しみじみ。

そして何やら店の奥には、なかなかお目にかかることのできない、大きなガラス製のサイフォン式コーヒーメーカーが鎮座しています。

もちろん、単なる飾りではなく、いまでも現役で活躍しているのだとか。

巷ではサードウェーブコーヒーがもてはやされていますが、こちらはれっきとしたファーストウェーブ!

日本で最初にコーヒー文化が花開いた喫茶店文化を、今なお体現している店内の雰囲気に、歴史の深さをひしひしと感じました。

2代目マスターこだわりの“手づくり”の味に舌鼓

私が案内されたのは、カウンター席。

そして、迷うことなく「ナポリタン(750円)」を注文したのですが、マスターがランチセットに400円プラスすると、ジュースかコーヒーをつけられると教えてくれました。

この雰囲気でコーヒーをオーダーしないのは邪道かな…と思いつつ、店内を見渡すと女性のみなさんが何やらおいしそうなジュースを飲んでいるではありませんか。そこで、迷った挙句、ジュースセットをオーダーしました。

ジュースといってもこちらのお店ででてくるジュースは、店内に入ってすぐに目につく、大きなガラス瓶に漬かったフルーツシロップでつくるホームメイドジュースです。

ゆず、うめ、甘夏など、色とりどりのフルーツを、マスター自らがおいしく漬け込んだ手づくりの味。しかも、そのほとんどが泉区でとれたものだというから驚きです。

聞けば横浜といえども泉区には、畑がまだたくさん残っているそう。

こちらのお店では、地域で栽培した食材を地域で消費する“地産地消”の精神を大切にしているのだとか。

また店で出すものは、ミートソースやホワイトソースはもちろん、モンブランさえ、生栗からつくっているというからそのこだわりたるや!

カウンター席では、マスターの手元に注目!

食事が運ばれてくるのを待つ間、たまたまカウンター席に案内されたことをよいことに、わたしはマスターの手元をずっとみていました。

すると、別のお客さんからサイフォン式コーヒーのオーダーが入り、なんとコーヒーを淹れる様子もみることができたのです!

その様子はこちら。

charset=Ascii

ぶくぶくぶく、とコーヒーが上にあがってくるところがなんとも不思議。

ドリップが主流の現在では、なかなか立ち会うことのできない貴重な瞬間でした。

懐かしさと新しさが混ざりあう、老舗喫茶店のナポリタン

さて、ちょうどおなかがすいたころに待望のナポリタンが目の前にはこばれてきました。

charset=Ascii

この見た目、いつ見ても郷愁をさそいます。
目玉焼きがのっているのもポイントですね!
そして具にはめずらしく青菜がはいっています。

気になるお味は・・・・

うん、間違いない!!

ケチャップの懐かしい味と、トマトソースの上品な風味がちょうどよいバランスでこの一皿に集約されています。

昔ながらの喫茶店で食べるナポリタンは、どんなものでもおいしく感じてしまうわたしですが、細部まで手を抜かないマスターのこだわりがつまったナポリタンは、ほかのお店で食べるナポリタンとはひと味ちがった味わいがありました。

ランチにはサラダとスープもついてくるのでとってもお得♪

そしてセットのドリンクはこちらです。

時間をかけて熟成されたフルーツの甘みが、口の中にやさしくひろがり、心までいやされた一杯でした。

地域の人々が集う場所

店内は、とにかくアットホームな雰囲気で、初めてうかがった新参者の私にも、近くに座った常連のお客様にやさしく話しかけていただき、たのしいランチタイムを過ごすことができました。

ちなみにその方は、刷り上がったばかりの地域の情報誌を片手に休憩にいらしていて、その情報誌を一枚わたしにもくださいました。

地元の方々との交流も楽しめるのは、地域に根差した老舗喫茶店ならでは。

みなさんも弥生台にお越しの際は、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

珈琲園
住所:神奈川県横浜市泉区弥生台26-5
アクセス:相鉄線弥生台駅 徒歩3分
TEL:045-812-3131
営業時間:10:00~19:00
定休日:第1火曜日と第3火曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。