天王町で山形のソウルフード“つったい肉そば”が食べられる!「たき山」

今回は天王町駅から徒歩約30秒の場所にある、冷たい肉そばのお店「たき山」をご紹介します。

店主の出身である山形のソウルフード「つったい(冷たい)肉そば」が食べられるこちらのお店は、2025年6月にオープンしたばかりの新しいお店です。

前回お伺いした上星川のカフェ「壹尺珈琲」の店主から「天王町においしい肉そばのお店がありますよ!」とご紹介いただいたので、平日のお昼にお伺いしてきました。

天王町駅から徒歩約30秒の好立地

「たき山」は天王町駅東口を南方面から出て、右手にあるコンビニを曲がるとすぐの場所にあります。

紺色の「肉そば」と書かれたのれんが目印です。

2025年6月1日にオープンしたばかりですが、オープン当初から行列が絶えず、なかなかお伺いすることをためらっていましたが、今回は満を持して行ってきました!

先客で待っている方が2名いたので、3番目で待つことにしました。

入店までは20分ほど待ちましたが、外の待ちスペースには山形にまつわる雑誌がいくつか置いてあったので待ち時間も退屈することなく楽しめますよ。

OPENと書かれたランプが手作り感満載でとってもかわいかったです♪

ここのお店の場所には、今年の3月まで「サロンドライオン」というバーがありました。
「たき山」の店主はこのバーの常連でもあったそうです。

お店のポストにはサロンドライオンのステッカーが貼られており、店主のサロンドライオンへの愛とリスペクトが感じられましたよ。

「つったい肉そば」とは?

「つったい」とは山形の方言で「冷たい」を意味します。

山形県河北町谷地が発祥の「つったい肉そば」は、コシの強い田舎そばに鶏肉から取った出汁の甘じょっぱいスープと親鶏のチャーシュー、小口切りのネギがのっているのが特徴です。

河北町では寒い冬でもみな、冷たい肉そばを食べる文化があるそうです!

お店のメニューはシンプルで、「つったい肉そば」か「つったい肉中華」から選べます。

肉中華は麺が中華麺になっています。

そのほかにトッピングもたくさんあり、山形の天ぷらの定番「ゲソ天」、なんともめずらしい「なっとう玉」、甘く煮た「しいたけとタケノコ」もおいしそうです。

ジューシーなお揚げとサクサクの天かすが両方のった「キツネ&タヌキ」もありました。

また、「山形だし」もあります!山形だしとは、夏野菜(なす、きゅうり、大葉、みょうがなど)を細かく刻んで醤油などで和えた郷土料理です。

どれもおいしそうでとっても悩みましたが、今回私は「ゲソ天」をトッピングしてみました。

大きな丼に並々と盛られたお蕎麦!ゲソ天は器からはみ出るほどのボリュームです。

親鶏のチャーシューも大きくて、とってもおいしそう!水菜も添えてありましたよ。

麺はツヤツヤで太くてがっしりした噛み応えのある麺です。

かめばかむほど味わいが感じられます。

スープも鶏の旨味がしっかりしていて、雑味がなく、清涼感のあるスープです。

また、鶏肉は融点の低い親鶏を使用しており、冷たいスープに浸かっても脂が固まりにくく最後までやわらかい食感で食べられるようになっています。

卓上の調味料は、ブラックペッパーと唐からし粉が置いてありました。

唐からし粉は、山形県南陽市の赤湯温泉の名物・大沼唐がらし店の「唐からし粉」です。

中身は唐辛子だけでなく、青のりやごま、山椒も入っています。

私は辛いものが好きなので、半分ほど食べ進めてから唐からし粉をかけて食べてみました。

辛味は抑えられていて、青のりや山椒の風味も感じられ、スープの旨味がより引き立ち、最後までとてもおいしく食べられましたよ!

お昼からお酒も楽しめる

お店はお昼の時間帯のみの営業ですが、お酒も充実していました。

キンキンに冷えたビールや、入手困難な希少な焼酎など各種取り揃えてありました。

私が気になったのは、山形のタケダワイナリーの「サン・スフル」というワインです。

山形県産のデラウェアを100%使用した、発泡性の白ワインです。

お蕎麦を食べ終わったあとでしたが、気になりすぎて注文してしまいました。

グラスもおしゃれでかわいいです。

ちょうど品切れで閉店したあとに、手の空いた店主が丁寧に注いでくれましたよ。

日差しに当たって黄金のキレイな泡がキラキラ光っています。

瓶内発酵の製法をおこなっているため、シャンパンのようなきめ細やかな泡でとってもおいしかったです。

お蕎麦とこのワインの組み合わせは、なんだか粋な雰囲気にさせてくれます。

店主が地元に帰省した際には、必ず飲むワインだそうですよ。

貴重な店内写真

今年の6月にオープンし、常に行列が絶えないお店のため、店内の写真はなかなか撮影できないだろうなと思っていました。

しかし、お酒も飲みながら店主とお話していたら、お客さんがみなさんお帰りになったので店内写真も撮らせていただきました!

席数はカウンターが5席と、壁面に2席の計7席あります。

ニコニコの店主はお話も楽しくて、お店も温かい雰囲気でした。

一緒に居合わせた常連のお客さんからもお話を聞けて、愛されているお店だなと感じましたよ♪

店主は山形県河北町の出身で、就職を機に天王町に引っ越してきたのがきっかけで、この土地にお店を開こうと思ったそうです。

山形のおいしいお蕎麦が横浜の天王町で食べられるなんて、とても幸せで貴重な体験でした。

次はぜひぷりぷりの中華麺を食べたいと思います!

今回は天王町駅から徒歩約30秒の場所にある、山形つったい肉そば「たき山」をご紹介しました。

これから寒い季節になりますが、温かい店主のおもてなしとつったい肉そばを食べてぜひ山形の文化を堪能してみてくださいね。

たき山
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町4-3
アクセス:相鉄線「天王町駅」から徒歩約30秒
営業時間:11:00-15:00(水曜日、日曜日 11:00-14:00)※汁が無くなり次第終了
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。