【横浜市保土ヶ谷区】昔の姿を今も残す。『ふるさとの坂道三十選』にも選ばれた「みずのさかみち」

桜の季節も終わりにさしかかり、お出かけにちょうど良い気候になってきたので、陣ヶ下渓谷公園へ散歩に行ってみました。

行ってみると、昔を感じさせるような歴史ある水道管や共用栓があったので歴史と共にご紹介します。調べてみたら、歴史を知ることができておもしろかったです。

陣ヶ下渓谷公園の一部にある「みずのさかみち」

陣ヶ下渓谷公園の西原口の駐車場に車を止め、地図を見ていると「みずのさかみち口」という何やら意味がありそうな場所を見つけました。

わからないので「みずのさかみち」を調べていると、なんと『ふるさとの坂道三十選』というものにも選ばれている歴史が息づく坂道でした。
「どんなものなんだろう…」と子どもと一緒に足早にみずのさかみち口を目指して歩いてみました。

新緑が気持ちいい!

公園の中を歩いていると、新緑が眩しく、とっても気持ちのいい日でした。休憩している方や散歩されている方も多く、自然が多いのでとっても癒されます。
保土ヶ谷区民にとっては、マイナスイオンを感じられる癒しスポットになっていそうです。

駐車場は公園の上の方に停めたので、坂を降りていくことになりました。

陣ヶ下渓谷公園という名前ということもあり、谷のように坂も長く、どこまでも続いていきそうな道でしたが、しばらくすると舗装されたコースに出ることができました。

地図でも思ったのですが、とっても広い公園です。
そして舗装されたコースに出ると、すぐに行き先を示してくれる看板があったのですが、これがないと迷ってしまいそうなくらいです。

「みずのさかみち」と書いてある橋がありました

まもなく歩いていると、石畳の通路に出ました。
雰囲気が少し異なるので「なんだろう…。」と歩いて行きましたが、右を曲がるとそこはもうすでに「みずのさかみち」でした!

背の低い竹が少し生い茂っていて最後までは読めないのですが、しっかりと書いてあります。

階段の反対側にも石畳の道は続いていたので先にそちら側へ歩いてみました。

歴史ある水道管や獅子頭共用栓まで残っていました!

歩いているときれいな小川が流れていて、その上に橋がありました。その橋を渡ってみると、橋の横に太い水道管のようなものがありました。

この太い水道管がなんと、西谷浄水場までつながっているのだそうです。
もっと調べてみると、石畳の下は水道管が埋まっているようで、「みずのさかみち」は水道道(すいどうみち)の一部になっていて、「みずのさかみち」の下にも水道管があるようでした。
また、橋の横を通っている水道管の部分だけが地表に露出しているようで、その水道管が公園の近くにある環状2号線を超えて西谷浄水場に行くのだそうです。

地図で見てみると環状2号線の向こう側はもう西谷浄水場でした。

そして、橋の両側には不思議な獅子の顔がありました。

これは「獅子頭共用栓」というものだそうです。
昔は家の中まで水道を引くというのは普通のことではなかったようです。市内数箇所の街頭にこの獅子頭共用線があり、そこから水が供給されていたそうなんです。まさかこの公園で見ることができるなんて、昔を感じることができてとても面白いです。

「みずのさかみち」はなかなかの階段!

橋を渡って戻り、石畳を歩いて行くと「みずのさかみち」に戻ります。

この「みずのさかみち」という階段、なかなかの段数がありました。坂の角度自体は急ではないと思っていたのですが、歩いていると息を切らしてしまうほどの階段でした。運動不足解消にうってつけの段数です。

そして階段を登り切ると、公園ではなく市営マンションがある場所に出ました。車を停めていた陣ヶ下渓谷公園の西原口の駐車場の近くに着いたので驚きました。
今回辿ったルートでは、昔から使っていた水道管や「獅子頭共用栓」を見ることができて、まるでタイムスリップした気分が味わえるような不思議な散策でした。

初めは陣ヶ下渓谷公園に行ってみよう、というだけのものでしたが、歩いて探索してみるとさまざまな発見がありました。保土ヶ谷区は歴史ある街で、普段何気なく見ていた景色も実はそこに歴史が息づいていたり…と奥が深いです。

あなたも保土ヶ谷区を知れば知るほど、魅力に気づいて新たな発見を楽しめるかも知れません。
これからの季節、お散歩に気持ちがいい気候にもなるのでぜひオススメですよ。

みずのさかみち
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区川島町1507
アクセス:相鉄本線「上星川駅」から徒歩約30分、車で約8分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。