緑の中にたたずむ、風情あるお堂とお地蔵さま。
みなさんは、どこの風景だと思われますか?
秋にはまるで京都のテレビCMのように、美しい紅葉が映え、なんともあざやかです。
ここは、自然いっぱいの住宅地、旭区若葉台にある「若葉台公園」前の「茶堂(ちゃどう)」。
地元では親しみをこめて『お堂』とよび、ふだんは子どもたちのあそび場所、大人のおしゃべりや集会の場所となっています♪
「茶堂(ちゃどう)」をごぞんじですか?
「若葉台の茶堂」があるのは、相鉄線三ツ境駅北口からバスで約20分、終点「若葉台中央」で下車、5分ほど歩いた小道沿い。
ひろびろとしたグラウンドの「若葉台公園」をみまもるように、やさしくたたずんでいます。
この「茶堂」は、2009年に行われた「横浜開港博Y150」の際に行われた「茶堂プロジェクト」で活躍した建物。
その後、ここ若葉台に移築されました!
じつは「茶堂」とは、お茶室のことで、「お茶をたてて飲む場所」とずっと思い込んでいた私。
よく調べてみると、「四国の農村部に点在する住民たちがお茶を飲みながら交流する場所」だそうなんです!
三方向が解放されているのが「茶堂」の特徴とのこと。
愛媛県西予市城川町の茶堂をモデルにしており、ここをきっかけに、若葉台と城川町の間には、交流が生まれているんですよ。
茶堂にお地蔵さまを
若葉台でイベントがあった際に、城川町名物の「しばもち」とお茶で、茶堂でくつろぐ「おせったい」を企画してくださった城川町のかたがた。
若葉台の茶堂を見て、「茶堂にお地蔵さまがいないのはさみしい」と、城川町からお地蔵さまを運んでくださったのです。
旭区と若葉台のひとびとの「学業成就」と「健康長寿」の祈りが込められているお地蔵さまたち。
その前には、お水と住民たちのお供えしたお菓子などが置かれています。
ウォーキングをしていると、毎朝お地蔵さまに手を合わせる人、小さなお子さんと一緒におまいりをするおばあちゃんなどにであうことも。
わたしもそっと手を合わせ一礼して、今回のご紹介のため、お写真をそっと撮らせていただきました。
小鳥が一羽、お地蔵さまのお水を、ちゅんちゅんと飲みに来ていて、なんとも心いやされるひとときでした♪
日本建築の美しさにうっとり♪
ふだん日常の一部として、地元の風景にとけこんでいた「茶堂」。
今回ちかくでじっくりと眺めてみて、全体のとてもしっかりとした造り、木材の美しさに何だか魅せられてしまいました。
建築にはくわしくないのですが、天井をみあげると、よい木材がしっかりと無駄なくとてもキレイに、組み込まれているように思えます。
また、外側の4つ角には、木のクサビのようなものが打たれていて、おそらく釘などは使わずに、木材だけで、造られているのではと思いました。
こうした建築、とても緻密な計算がいるのではないでしょうか?
地元にいながら、「若葉台の茶堂」で日本古来の建築の緻密さ、美しさを感じることができました♪
木のぬくもりにほっこり♪
それでは、木のあたたかみを感じながら、靴をぬいで茶堂にあがってみましょう。
ふだんは子どもたちの陣地となっていますから、じつは私自身まだ、あがったことがありませんでした。
「おじゃまします!」
お地蔵さまに一礼して、木の床の上をゆっくりと歩いてみました♪
足の裏から伝わる木の自然由来のここちよさ。
まるで、おばあちゃんちの「えんがわ」にいるような、安心感がありました♪
のんびりと日差しを浴びながら、ほっこりとした気持ちで、目の前の「若葉台公園」グラウンドにいる人々をながめます。
自然いっぱいの「若葉台公園」の楽しみ方は、こちらでもご紹介していますので、ぜひごらんになってみてくださいね。↓
お地蔵さまにみまもられ、自然に囲まれた木のぬくもりいっぱいの茶堂で過ごすひととき。
横浜市内には、こういった場所、他になかなかないですよね♪
四季おりおりの日本建築のたたずまいも美しい「若葉台の茶堂」。
地元の子どもたちや人々に愛されている理由が、とてもよくわかるような気がしました♪
若葉台公園「若葉台の茶堂」
住所:神奈川県横浜市旭区若葉台3-1
アクセス:相鉄線三ツ境駅北口よりバス約20分「若葉台中央」バス停下車徒歩約5分