以前このブログでお伝えさせていただいた瀬谷区の名物「瀬谷八福神めぐり」。
今回は「八福神めぐり」の第2弾として「長天寺(ちょうてんじ)」へやって来ました。
この「長天寺」は、室町時代の1394年(応永元年)2月15日に
宝林宗薫大和尚禅師(ほうりんそうくんだいおしょうぜんし)によって開かれたそうです。
600年以上の歴史があるお寺ということになります。
前回の記事を読まれていない方もいらっしゃるかと思うので、
「瀬谷八福神めぐり」を少しおさらいをさせていただこうと思います。
「瀨谷八福神めぐり」は一般によく聞く「七福神」に、
「ダルマ大師」を加えた「八福神」をめぐるものです。
瀨谷区内だけでめぐれるため「瀨谷八福神めぐり」と言われています。
「ダルマ大師」とはあまり馴染みのない名前ですね。
いったいどのような神様なのでしょうか?
その謎を解きに、「長天寺」の渋い門をくぐります。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/004_02.jpg)
といっても、写真中央の扉をどーんと開けて入るのではなく、
中央の扉の右側の勝手口のようなところからしずしずと入ります。
門をくぐって階段を抜けると6尊のお地蔵様が並んでいました。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/004_03.jpg)
さらにその先に進むと本堂と常香炉(じょうこうろ)が。
常香炉というのは、よくお寺で見かける、
煙が焚かれていて、その煙を頭にかけると頭が良くなるといわれているアレです。
今回訪れたのは、平日だったこともあり、
煙は焚かれていていませんでした。
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一見では気づきにくいですが、
常香炉と本堂の間、写真右側になにか像がありますね。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/004_05.jpg)
近づいて見ると…
これぞ「ダルマ大師」様です!
「ダルマ大師」、「七福神」に加えられるなんて一体どんな神様なの?
「ダルマ大師」、元になったモデルは禅宗の開祖で、
正式名称は「菩提達磨(ぼだいだるま)」というそうです。
実在したかは正確にはわかっていないそうですが、
南インド出身だったりペルシャ人だったなどとも言われています。
悟りを開くため、山深い洞窟の中で9年間も坐禅を続けた末に、
手足が腐ってしまったと言い伝えられていて、
それをモデルに、馴染み深いあの「ダルマ」が作られたそうです。
気になるご利益ですが、「ダルマ」ということで、「七転八起」。
転んでも立ち上がる不屈の精神で、
厄除け開運のご利益があるとされています。
「八福神めぐり」の「ダルマ大師」だけじゃない、歴史的大発見なスポットも!
長天寺からすぐ近くに、
「横穴古墳跡」という歴史スポットもあります。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/004_06.jpg)
1906年(明治39年) 3月、こちらの長天寺に隣接したところで、
農作業中に人骨3体、刀や琥珀の棗玉(なつめだま)などが発掘されたそうです。
飛鳥時代・白鳳時代(604年〜708年)頃の
かなり高貴な人のお墓だと推定されているとのことで、
発掘されたものは、東京国立博物館に収蔵されているようです。
「長天寺」の真横で、徒歩1分ほどと本当に近いので、
「八福神めぐり」ついでに、
この「横穴古墳跡」も立ち寄ってみるといいかもしれません。
ちなみに「長天寺」の御朱印は、
御朱印だけでなく「ダルマ大師」のハンコも押してもらえて、
なかなか迫力があります。
どんな御朱印か気になる方は、
ぜひご朱印帳を持って「長天寺」を訪れてみてください。
毎年お正月から今の時期にかけて、
新年の幸福を得るために「八福神めぐり」をする方も多いということなので、
ぜひ、みなさんも2021年の幸福を祈るためにも、
「八福神めぐり」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
長天寺
住所:神奈川県横浜市瀬谷区相沢4丁目4ー1
アクセス:瀬谷駅から徒歩7分