あの「ダルマ」のモデルになった神様が祀られている、瀬谷駅から徒歩7分「長天寺」

以前このブログでお伝えさせていただいた瀬谷区の名物「瀬谷八福神めぐり」。
今回は「八福神めぐり」の第2弾として「長天寺(ちょうてんじ)」へやって来ました。

この「長天寺」は、室町時代の1394年(応永元年)2月15日に
宝林宗薫大和尚禅師(ほうりんそうくんだいおしょうぜんし)によって開かれたそうです。
600年以上の歴史があるお寺ということになります。

前回の記事を読まれていない方もいらっしゃるかと思うので、
「瀬谷八福神めぐり」を少しおさらいをさせていただこうと思います。

「瀨谷八福神めぐり」は一般によく聞く「七福神」に、
「ダルマ大師」を加えた「八福神」をめぐるものです。
瀨谷区内だけでめぐれるため「瀨谷八福神めぐり」と言われています。

「ダルマ大師」とはあまり馴染みのない名前ですね。
いったいどのような神様なのでしょうか?

その謎を解きに、「長天寺」の渋い門をくぐります。

といっても、写真中央の扉をどーんと開けて入るのではなく、
中央の扉の右側の勝手口のようなところからしずしずと入ります。
門をくぐって階段を抜けると6尊のお地蔵様が並んでいました。

さらにその先に進むと本堂と常香炉(じょうこうろ)が。
常香炉というのは、よくお寺で見かける、
煙が焚かれていて、その煙を頭にかけると頭が良くなるといわれているアレです。
今回訪れたのは、平日だったこともあり、
煙は焚かれていていませんでした。

一見では気づきにくいですが、
常香炉と本堂の間、写真右側になにか像がありますね。

近づいて見ると…
これぞ「ダルマ大師」様です!

「ダルマ大師」、「七福神」に加えられるなんて一体どんな神様なの?

「ダルマ大師」、元になったモデルは禅宗の開祖で、
正式名称は「菩提達磨(ぼだいだるま)」というそうです。
実在したかは正確にはわかっていないそうですが、
南インド出身だったりペルシャ人だったなどとも言われています。

悟りを開くため、山深い洞窟の中で9年間も坐禅を続けた末に、
手足が腐ってしまったと言い伝えられていて、
それをモデルに、馴染み深いあの「ダルマ」が作られたそうです。

気になるご利益ですが、「ダルマ」ということで、「七転八起」。
転んでも立ち上がる不屈の精神で、
厄除け開運のご利益があるとされています。

「八福神めぐり」の「ダルマ大師」だけじゃない、歴史的大発見なスポットも!

長天寺からすぐ近くに、
「横穴古墳跡」という歴史スポットもあります。

1906年(明治39年) 3月、こちらの長天寺に隣接したところで、
農作業中に人骨3体、刀や琥珀の棗玉(なつめだま)などが発掘されたそうです。
飛鳥時代・白鳳時代(604年〜708年)頃の
かなり高貴な人のお墓だと推定されているとのことで、
発掘されたものは、東京国立博物館に収蔵されているようです。

「長天寺」の真横で、徒歩1分ほどと本当に近いので、
「八福神めぐり」ついでに、
この「横穴古墳跡」も立ち寄ってみるといいかもしれません。

ちなみに「長天寺」の御朱印は、
御朱印だけでなく「ダルマ大師」のハンコも押してもらえて、
なかなか迫力があります。
どんな御朱印か気になる方は、
ぜひご朱印帳を持って「長天寺」を訪れてみてください。

毎年お正月から今の時期にかけて、
新年の幸福を得るために「八福神めぐり」をする方も多いということなので、
ぜひ、みなさんも2021年の幸福を祈るためにも、
「八福神めぐり」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

長天寺
住所:神奈川県横浜市瀬谷区相沢4丁目4ー1
アクセス:瀬谷駅から徒歩7分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。