「中丸家長屋門」と阿久和川へのショートトリップ

天気の良い午後。昼食後の軽い運動のために、長年住んでいて、まだ行ったことがなかった阿久和川沿いにある横浜市認定歴史的建造物「中丸家長屋門」を目標に、散歩に行ってきました。

緑園西小学校そばの「緑園神明台公園」を出発 

緑園西小学校に隣接して、緑園神明谷公園があります。
近隣の子どもたちからは、ヘビ公園と呼ばれて親しまれてるところです。
少し高台にあるので、新橋側が良く見渡せ、竹林が広がっているのが良く分かります。

ここから阿久和川を目指して歩いて行きます。

住宅街の庭先のお花を眺めつつ、急な坂道をグングン下って行くと、時々どこからかウグイスの鳴き声が聴こえてきて、日常を忘れさせてくれます。

雰囲気のある川沿いの遊歩道

川沿いに出ると、整備された遊歩道がありました。
意外にも、すぐに目的の「中丸家長屋門」が見えます。

ご近所にこんな雰囲気のある素敵な遊歩道があったとは…。

長屋門の川を挟んで手前にあるのが、「憩いのまほろば」という休憩施設で、あずまやや、ベンチ、車椅子利用者対応のお手洗いもあり、ちょっとした観光地のようです。

阿久和川は平成5年の「まほろばの川づくりモデル事業」(国土交通省)として全国に先駆け認定され、病院や老人ホームなどが集まっている重要地域を流れているので、身障者や高齢者を含むすべての人にやさしい川を目指して計画された河川環境整備が施されているとのこと。

ちなみに阿久和川は境川の支流で、瀬谷区の三ツ境付近を源として、全長5.5kmもあり、上矢部町で平戸永谷川と合流して、柏尾川となり、江ノ島へ注いでいるそうです。
河川敷を実際歩いてみるまで、全然知りませんでした。

タケノコの予約販売と「中丸家長屋門」

長屋門前の阿久和めがね橋にはタケノコ販売の案内が…。
どうやらシーズンには、予約でたけのこを購入出来るようです。
周辺には竹林がたくさんありますし、中丸家も裏山が竹林のようでした。産地でもあるんですね。

門下には人力車が展示してあります。

「中丸家文書に見る新橋地域の文明開花」と書かれた歴史などの解説も掲示されていました。
水に恵まれていたことで、製糸業なども営まれていたようです。
地域の歴史の勉強にもなりますね…。

由緒ある長屋門ですが、門の中は一般のご家庭でした。

さらに川沿いの遊歩道を歩いて行くと、少し広いスペースで、少年たちがスケートボートの練習に励んでいました。
川では親子連れや子どもたちが何やら採取するのに夢中になっている様子。
所々にある階段やスロープで川岸まで降りて行けるので、天気の良い時には川の生き物の観察なども楽しめそうです。
スロープがあるということが、本当に誰にとっても利用しやすく、バリアフリーの河川敷はとても珍しいと感じました。
川を覗き込んで見ると、大きな黒いコイも悠々と泳いでいましたよ。

木陰にベンチのある休憩スペースもあり、日課で散歩をするのも気持ちがいいだろうなと思いました。

弥生台駅から繋がる道路を超えて行くと、「集いのまほろば」という見晴らしの良い休憩施設に辿り着きました。中央部には「集いの橋」と名付けられた立体的に櫓を組んだ円形の木製橋があり、こちらもスロープや階段で川岸に降りて行くことが出来ます。
車椅子利用者対応のお手洗いが、ここにもありましたよ。

遠くまでお出掛けできなくても、近所でちょっとした旅行気分を味わうことができました。
また川沿いを探索しに出かけてきたいと思います。

みなさまもちょっとした非日常を味わいに、ぜひ歩いてみて下さいね。

「中丸家長屋門」
住所:神奈川県横浜市泉区新橋町1290
アクセス:相鉄いずみ野線緑園都市駅 徒歩約20分 相鉄いずみ野線弥生台駅 徒歩約20分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。