最近、歴史散歩にハマっています。
ここ、横浜市保土ヶ谷区は、横浜市の中心部から距離もさほど遠くはなく、都会的な雰囲気のあるエリアです。
ですが、少し目を配らせてみると、ところどころに歴史を感じる風景があるんです。
デジタル機器から離れて、今日は自転車やバスも使わないで、保土ヶ谷の歴史にタイムスリップしてみましょう。
天王町駅から徒歩10分!保土ヶ谷駅商店街へ
今回、歴史散歩をする舞台は、天王町駅から10分ほど西に向かって歩いた場所にある「保土ヶ谷駅商店街」です。
名前の通り、JR線の「保土ヶ谷駅」に近い商店街です。
保土ヶ谷駅の裏道?と言ったらいいのでしょうか。
ここの通りも旧東海道なので、歴史の案内標示がいくつか点在されているのです。
そして、今日歩くのはここ!
「ココカラファイン」さんからずっと西に向かい、JR線の線路の手前まで歩きます!
商店街の手前に、旧東海道の歴史案内標示がありました。
矢印の右方面「金沢横町道標」へ行ってみます。
- 助郷会所跡
- 問屋場跡
- 金沢横町道標
- 高札場跡
いざ、歴史巡りへ!
一番最初に見えてきた案内標示は「助郷会所跡」。
助郷(すけごう)とは、江戸時代に徳川幕府が諸街道の宿場の保護や人足、馬の補充を目的とした課役だそう。
もう少し歩くと今度は問屋場跡の案内標示が見えてきました。
「大名行列の宿泊の手配や、幕府公用の書状等の通信(継飛脚)などを担っていた」とのことなので、現代で言うところの横浜駅や桜木町のような、大きな駅があるところらへんのイメージのようですね。
また西に向かってみると、今度は「高札場跡」の案内標示が。
「高札場」は現代でいうところの掲示板のようなもの。
神奈川県にある9つの宿場すべてにあったそうで、江戸から京都に向かった右側に設置されているそうですよ。
さらに進んでいくと、まいばすけっとやセブンイレブンのある交差点があり、その近くに「金沢横丁」の案内標識がありました。
「金沢」といったら、横浜市金沢区。
保土ヶ谷区とはかなり距離もあるし、東海道沿いに位置していないはずなのに、この「金沢」ってどういう意味なんだろう…?
と、ふと周りを見渡してみると、「程ケ谷宿お休み処」を発見!
ここに答えが書いてありました。
トイレ休憩もできる「程ケ谷宿お休み処」
ここは古くから「程ケ谷宿お休み処」として位置しているのですが、ここ数年でガラッときれいになりました。
そしてさっきの「金沢」と称する答えがここにありました。
案内標示によると「金沢・浦賀往還への出入口にあたり」と書いてあるので、金沢方面へ向かうための通り道ということなのでしょうね。
お休み処には、4つの史跡があります。
右からそれぞれ、「円海山之道」「かなさわ、かまくら道」「杉田道」「富岡山芋大明神社」。
この場所から金沢、浦賀方面に向かうまでにこの4つの史跡が点在していて、道標となっていたそうです。
お休み処はちょっとした広場のようになっていて、ベンチも一基あります。
トイレもあるんですよ。
この日は朝早い時間だったので閉まっていましたが、月曜日以外の12:00〜15:00で利用可能です。
この辺りだと気軽に寄れるトイレも少ないので、ありがたいですよね。
天王町駅からは10分と、距離にすると1kmほどありますが、周辺はゆったりとした雰囲気で散歩にもちょうどいいですよ。
ぜひ保土ヶ谷の歴史に触れながら、散歩してみてはいかがでしょうか。
保土ヶ谷駅西口商店街
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区帷子町2-58
アクセス:相鉄線「天王町駅」より徒歩10分