夏休みの自由研究におすすめ!西横浜駅周辺の「水道道」を調べて探してみた

横浜の各地で耳や目にする「水道道」。
道路標識にも書いてあったり、バス停の名前になっていたりして「なんのことだろう??」と気になっていました。

調べてみると、横浜市にある「水道道」は日本初の近代水道として、明治時代に創設された歴史あるものだそう。

また、名前の通り「水道道」には水道管が埋め込まれています。

明治20年頃に日本最古の浄水場として「野毛山浄水場」ができました。浄水場から水を通すための道は、北西にずっと向かった相模原市のほうまで続いていました。しかし、関東大震災(大正4年)によって「野毛山浄水場」は崩壊。

その後、大正4年に「西谷浄水場」が完成し、現在は相鉄線「上星川駅」近くから、保土ヶ谷区をはじめ横浜市内各地の家庭に水源を運んでいるのです。

今まで知らなかった水道の歴史を知ることができ、これから向かう「西横浜駅周辺 水道道散歩」が楽しみになってきました。

それでは早速行ってみましょう。

西横浜駅にバス停と案内表示を発見!

今回は西横浜駅付近を重点的に探します!

西横浜駅の出口は、社宮司公園側と、藤棚商店街側に分かれますが、向かうのは「藤棚商店街」のほう。

西横浜駅入口の信号の近くに「水道道」の案内表示を見つけました。

駅を背にずっとまっすぐ進むと「藤棚浦舟通り」に出ます。さらに奥、坂を登っていってどんどん進んでいくと「野毛山公園」に着きます。

この辺りは道が結構入り組んでいる印象がありますが、まっすぐ進むだけで「野毛山」まで向かうのに驚きました…!

本当に道はどこまでもつながっていますね。

横浜市営バスに「水道道」のバス停が!

「横浜市営バス」のバス停「水道道」も見つけました。

最近、バス停が新しくなって、雨の日でも安心の屋根付きとなりました。うれしいですね。

横浜にも「水道橋」が?!

今度は西横浜駅の反対側出口に行ってみます。
こちらは天王町駅とも近く、社宮寺公園などがあります。
跨線橋を降りてすぐの場所に「水道橋」がありました。

東京都だけではなく、横浜にも「水道橋」があるなんて少しおどろきです。

もちろん、この場所も近代水道に由来しているもの。
この橋の横に青い「帷子川送水管」が通っています。全長およそ44kmある水道道ですが、送水管が剥き出しになっているのはめずらしい。

水道道「トロッコの歴史」に思いを馳せる

最後は「水道道トロッコの歴史」の看板です!
この看板は「水道道」の通りに26ヶ所設置されていて、ここはそのうちの一つ。

場所は「社宮寺公園」の中に設置されていました。道路から見ることができますよ。
地図は現代のものではなく、明治時代のもの。「野毛山浄水場」から、現在の相模原市緑区にあった「三井用水取入所」までの道のりが記されています。

現在のように運搬手段のなかった当時では、この長い道のりにレールを敷いて、トロッコを使って水道管を敷いていたとのことです。
それが現在、私たちが普段使っている水の原点となっている…
昔の人たちの努力のおかげで、今こうして自由に水が使えるのだなと思うと、なんとも感慨深いものですね。

普段、何気なく見過ごしている「水道道」。その歴史を追ってみると、なかなか興味深いものです。
いつかこの「水道みちトロッコの歴史」を野毛山から一つずつ追ってみたいなと思いました。

今年の子どもの夏休みの自由研究は、ぜひ水道道を調べて歩いてみませんか?

水道道
住所:神奈川県横浜市西区浜松町14付近
アクセス:相鉄線西横浜駅徒歩1分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。