さがみ野の優しい味 シフォンケーキ店「camy camy」

さがみ野駅から徒歩約12分。綾瀬市の静かな住宅街に、ふんわりと甘い香りがただよう場所があります。

木のぬくもりと甘い匂いに包まれたシフォンケーキ専門店「camycamy(キャミィキャミィ)」です。

2023年9月にオープンして以来、人々の心をふんわりと包み込む優しい味と温かい空間で、ひそかな人気を集めています。
今回は、オーナーさんの思いや手作りの優しさが詰まったこのお店の魅力をご紹介します。

ふんわり甘い香りがいっぱい、お母さんの小さなケーキ屋さん

さがみ野駅南口から、厚木街道を東柏ケ谷近隣公園方面へ。公園を過ぎて角を右に曲がると道が四つに分かれています。左から二番目の道をひたすらまっすぐ。閑静な住宅街にフワッと甘い匂いがしたらcamycamyに到着です。

お店を切り盛りするのは、4人のお子さんのお母さんで、優しい笑顔のオーナー・松原さん。
お菓子作りを学び、おいしいと評判のお店をめぐりながら試行錯誤を重ね「シフォンケーキのお店をはじめたい」と2023年9月にお店をオープンしました。

ビニールカーテンを開けてお店に入ると、甘い香りが漂い「こんにちは〜」と、明るい声で迎えてくれます。

初めてお店に行った時も気さくに話しかけてくれて、まるで昔からの知り合いのような気分に。取材中にも、近所のお客さんが「今日のおやつにね」とニコニコしながら来店。会話も弾み、笑顔あふれる穏やかな光景から、地域に愛されているお店であることが伝わってきます。

ちなみに、店名「キャミィキャミィ」は、かわいらしい響きが気に入ったことがきっかけで、繰り返すことでお子さまにも親しみやすくなるようにと名付けられたそうです。

シフォンケーキの他にもスコーン、マフィン、スコーン、ラスクなどを販売しています。

手作りDIYの店内と、焼きたての優しい香り

店内は木のぬくもりに包まれたナチュラルな空間がひろがります。DIYやハンドメイドもお好きなオーナーさん。自ら手掛けた棚や季節ごとのディスプレイもステキです。

取材時の10月はハロウィンの飾りつけで、店内が季節感に包まれていました。

棚にはシフォンケーキを中心に、スコーンやマフィン、ラスクなどの焼き菓子がずらりと並びます。

ハンドメイド雑貨も販売しており、手作りのヘアゴムやシュシュ、ポケットバッグなど、ちょっとしたギフトにぴったりなアイテムもあって、ケーキを買うついでに雑貨を手に取る楽しみもあります。

素材にこだわった「しっとりふわっふわ食感」のシフォンケーキ

「シフォンケーキはとても奥が深いんです」と話すオーナーさん。

北海道産の小麦粉や米粉、愛川町特産の新鮮な卵など、自宅で何度も試作して納得のいった素材とレシピで心を込めて焼き上げたシフォンケーキは、ふわっふわで優しい甘さです。

口に入れた瞬間ふわっと広がるシフォンの食感と自然な甘さはどこか懐かしく、定番のプレーンや人気のクランベリーヨーグルト、ココアチョコチップ、米粉を使ったグルテンフリータイプなどバリエーション豊富。

旬の食材にもこだわって試作した季節限定も人気です。
秋のこの時期は、カボチャやレモンのシフォンケーキが登場しています。
意外なことにレモンの旬は秋から春だそうで、レモンを使ったシフォンケーキの新作も登場予定とのことです。

また、お客さんのリクエストで生まれたり復活するフレーバーもあるそうです。
お客さんとの交流の中で誕生するシフォンケーキなんてステキですね。

ハロウィンの時期なのでカボチャのシフォンも登場です。

お店のシフォン1番人気は、「クランベリーヨーグルト」。
すぐ売り切れてしまうということで、商品が揃っているお店のオープン時間にお伺いして撮影。取材している間もお客さんが買っていきました。

シフォンケーキ2番人気は「ココアチョコチップ」です。
「すごくおいしかった!口の中で溶けた!また買ってきて!」と、子どもたちが大好きなシフォンケーキです。

数量限定のカヌレ。作るタイミングを考えると土曜日限定になってしまうそうです。

中はしっとり、もっちりとしていて、ほんのりとバニラとラムの香りが広がります。噛むほどに奥深い甘さが口に残ります。カヌレは「しっとり大人の味」といった感じだそうです。

スコーンの1番人気は「あんバタースコーン」です。
トースターで少し温めて、バターを柔らかくして食べてみてもおいしいそうです。

地域イベントにも積極的に参加してます

camycamyさんは、店舗営業だけでなくイベント活動もおこなってます。

東林間の手づくりマルシェ、海老名のパン祭り、町田のローズフェストなど各地のイベントにも出店しています。イベントで知り合ったお客さまが後日店舗を訪れることも多く、ファンも増加中です。

オーナーさんは「イベントでお客さまと直接話せるのがうれしい」と話し、今後も積極的に参加予定です。これからだと11月29日から2日間開催の「よこやまオータムフェスタ2025」に参加されるそうです(camycamyは30日のみ)

また、お店は近々移転予定!現在は住宅街の中の隠れ家のような立地ですが、年内に東柏ケ谷近隣公園の近くに移転予定です。公園沿いのお店になるので、ますますファンが増えそうですね。

移転後もシフォンケーキの味と手作りの温かさは変わらず、おいしい焼き菓子をお届けしますとオーナーさん。移転先の店舗の内装も楽しみです。

今日のおやつは、camycamyで

今回、購入したのはこちらの3種類。
シフォンケーキは「クランベリーヨーグルト」と「ココアチョコチップ」、スコーンは「あんバタースコーン」です。

季節限定や復活フレーバーが登場すると、つい手が伸びてしまいますが、今回は定番で人気の高い3種を選んでみました。

  • シフォンケーキ人気No1「クランベリーヨーグルト」

しっとりしていて、でも軽やかな口あたりに、つぶつぶ果実の食感が上品なお味。暑い季節でもペロリと食べられる、爽やかなシフォンです。

クランベリーの色が宝石みたいで、食べるのがもったいないって思いながら食べました。
シフォンケーキを冷蔵庫で冷やすのもおすすめ、と聞いて冷やして食べてみました。冷やしてもふんわりしていておいしかったです。

  • シフォンケーキの人気No.2「ココアチョコチップ」

甘すぎず、苦すぎず、口当たりもなめらか。
初めて買ったときは、子どもがあっという間にペロリと完食。

「ほのかな甘さで、ココアの香りがふわっと広がるんだよ」と話す姿に、思わず笑ってしまいました。私も思わずうなずくおいしさです。

  • スコーン人気No.2の「あんバタースコーン」

トースターで温めてみようかな、と思っていたのですが、暑さでバターがちょうどよく溶けてきたので、そのまま食べてみました。
あんことバターの組み合わせが絶妙で、ちょっと濃いめの緑茶といただいたら贅沢な時間。
今度はトースターで温めて、朝ごはんやブランチに合わせて食べるのもいいかも……なんて思いました。

今回の取材を通じて感じたのは、camycamyのシフォンケーキの“ほっぺたが落ちる”ようなおいしさの裏に、 オーナーさんのシフォンケーキへの情熱と、家族や地域の方々との温かな交流が“隠し味”として加わっているということです。

シフォンケーキは、焼きたてこそふわふわですが、まだ水分が飛びきっておらず、生地も落ち着いていない状態。
時間を置くことで、しっとり感がなじみ、味にまとまりが出て、本来のおいしさが引き立ってくるとされています。

そのため、焼きたてをすぐに出すのではなく、数時間〜一晩しっかり寝かせた状態で提供するお店がほとんど。 「なぜ焼きたてじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、それは“いちばんおいしいタイミング”で味わってほしいからなのです。

「おいしい焼き菓子を届けたい」と、取材中も翌日のシフォンケーキの仕込みに取りかかっていたオーナーさん。
「作るタイミングを考えると、どうしてもお店は週の後半だけになってしまうのよね」と笑顔で話す姿が印象的でした。

そんな姿からも、camycamyの焼き菓子に込められた想いがしっかりと伝わってきます。
ふんわりやさしいシフォンケーキと、手作りのぬくもり。
そして、誰もが笑顔になるオーナーさんの明るさに会いに、
ぜひ一度、「camycamy時間」を味わいに訪れてみてください。

◆オーナーさんよりお願い◆
ご購入の際は、保冷バッグをご持参いただけると助かります。
お忘れの場合は、店頭でも有料で保冷バッグをご用意しております。また、シフォンケーキは冷蔵庫での保存をお願いいたします。

camycamy(キャミィキャミィ)
住所:神奈川県綾瀬市大上6-5-16(年内移転予定。最新情報はSNSで)
アクセス:相鉄線「さがみ野駅」から徒歩約12分
TEL:070-9048-6024
営業時間:11:00-17:00(売り切れ次第終了)
営業日:木・金・土・祝日
駐車場:なし(近隣コインパーキング利用推奨)
※お支払いはPayPayか現金のみ
※最新情報はInstagram(@camycamy.plus)をご確認ください

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。