だしの香りが際立つおかずと混ぜごはんが絶品 新綱島「食堂たんと」

今回紹介するのは、新綱島の「食堂たんと」です。
久しぶりの夫婦そろっての休日。お天気もよいし、散歩がてらおいしいランチを食べに行きたいね、と、新綱島の駅周辺をぶらぶらと散歩していて、偶然見つけました。

ふわ~っと香るだしの匂いに期待が高まる

お店は、東急新綱島駅から徒歩約9分の場所にあります。
にぎやかな商店街やショッピングセンターを過ぎて、人通りが落ち着いてくる場所の、ビルの1階にあります。真向いには、綱島小学校の校門があります。

入口の左側、室外機の上にあった看板を見てみたら…。
ランチの定食の、献立がありました。

これは分かりやすい!おかずの名前や配置まで書かれていて、どんなごはんがでてくるか、一目でイメージできます。
ちょっとした工夫に、お店の方の人柄が想像できます。

引き戸をガラッと開けると…。
ふわ~っとよい香りがしてきました!!
かつおだしの良い匂い。
香りだけで、おいしいものが出てくる期待が高まります。

席は、カウンターが7席、奥に4人掛けのテーブル席が2つあります。
2人だった私たちは、カウンター席を選びました。

カウンターには、私たちの他に、ひとりでランチを楽しんでいる女性が2人いました。
お店全体のやわらかい雰囲気なら、ひとりで来ても全く違和感なさそうです。

おかずがたっぷり!だしが効いてる絶品ランチ

もう一度、ランチタイムメニューを確認。
週替わりのランチプレートのみです。ドリンクやおやつもプラスできます。

ワクワクしながら、待っていると…。
やってきました!わぁ~、おかずが盛りだくさん!
おいしそう!!

メインのおかずに、副菜4品、炊き込みごはん、みそ汁。
種類も色みもバリエーション豊かで、見ているだけで楽しくなります。

メインのおかず、やわらか揚げ鶏のチリマヨソース。
揚げたてアツアツのゴロゴロ鶏肉に、ちょいピリのマヨネーズがちょうどよいアクセント!
お肉は やわらかくてジューシー。ごはんがどんどん進みそう。

こちらは「山形だし載せ冷奴」。
山形県の郷土料理「だし」は、夏野菜や香味野菜を細かく刻んで和えたもので、いわゆるかつおや昆布の「だし」とは違うもの。家庭によって味が異なるそうです。
「妻が山形出身なのですよ」と、店主さんが教えてくれました。
きゅうりとみょうがのシャキシャキ爽やかな味が、とてもおいしい一品。

「玉こんにゃく煮」も、山形の郷土料理です。
おいしいかつおだしがたっぷりしみ込んだ、つるんっぷるんっとした丸いこんにゃく。
かめばかむほど、だしの香りと味が口のなかいっぱいに広がります。

親子二代で営む、丁寧さが光る定食屋さん。

店主さんにお話をうかがうと、「毎朝の仕込みで最初にだしを取ります。かつおと昆布をたっぷり使います。だしのおいしさを、お客様に味わっていただきたい」とのこと。
なるほど!お店に入ったときのあの香り、おかずやごはんのうま味は、店主さんのだしへのこだわりや、丁寧なお仕事ぶりゆえのものだったのですね!

店主さんの丁寧さは、こんなところにも。
いくつかの器に、金継ぎが施されていたのです。

金継ぎは、器のヒビや欠けを直して、長く使えるようにするもの。
器一つひとつを大切に扱っていることが分かります。

さらにお話をうかがうと、

「もともと父が和菓子も洋菓子も作る職人で、菓子屋を営んでいました。私は和食の道を選び、今は父が店を手伝ってくれています」

とのこと。おやつのパウンドケーキや、レジ横で販売していた焼き菓子は、すべてお父さまの手によるものだそう。

ランチは夕方17時までOK。
夜は、日本酒も楽しめるそうです。
おやつとお茶のカフェは、昼も夜もすべての時間でやっています、とのこと。

「うちは定食屋なので、夜、お酒を飲まなくても、カフェだけでも歓迎ですよ。会社帰りにカフェしに寄ってくださるお客様もいらっしゃいます」

気軽に、ひとりでも、いつでも寄れて、おいしいごはんやおやつがいただけるお店って、とてもうれしいですよね。
近所に、こんなステキ な場所があったとは、感激です。

新綱島に来たら、ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。

食堂たんと
住所:神奈川県横浜市港北区綱島西2-17-18
アクセス:東急新横浜線「新綱島駅」から徒歩約9分、東急東横線「綱島駅」から徒歩約7分
営業時間:11:30~21:00(ラストオーダー)
電話番号:045-872-8951
定休日 :日曜
※最新情報は店舗にご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。