星川駅周辺には保土ヶ谷区の中心となる施設が集まっていて、区役所や警察署のほか、最近では10月10日に開庁した横浜市消防本部庁舎もあります。
保土ヶ谷図書館も星川駅の近くにあり、星川駅北口を出て、帷子川沿いを4分ほど歩いて行くとあります。
駅からも近く、保土ヶ谷区民なら図書館を利用したいと思い、子どもと一緒に立ち寄ってみました。
2階は児童書、3階は一般書籍とリモートワークスペース
図書館の入口から階段をのぼるとすぐに「ティーンズコーナー」や「月間のおすすめコーナー」がありました。図書館に慣れていない子どもたちも馴染める工夫が、たくさんされているなと思いました。
11月は「くらしと防災」というテーマで、横浜市建築局建築防災課と協力して防災コーナーの資料やテーマにあった本が展示されていました。ここは毎月テーマごとにどこかと協力して、作成しているそうですよ。
12月はどんなテーマになるのか楽しみです。
そのままのぼっていくと、3階には一般書籍が種類豊富に陳列されていました。
中でも注目なのは「郷土資料コーナー」です。
野毛にある横浜市中央図書館まで行かなくても、保土ヶ谷区の歴史などはここで調べられそうです。区の歴史…知ってみると奥が深そうで興味が沸きますね。
また、区の図書館ではめずらしい「対面朗読室」という部屋も完備されていました。この部屋は目が不自由な方でも聴力で本を読むことができるという部屋だそうです。
今回特別に案内していただいたのですが、事前申し込みでどなたでも利用ができるそうですよ。
こういった部屋があることを、初めて知りました。
そして、現代リモートワークが増えていることもあり、1席に1つ電源付きのスペースもありました!!カフェで仕事をする方が増えている中、図書館というあらゆる書籍が揃った集中できる場所に、リモートワークスペースがあることもいいですよね。
書庫には歴史の本から昔読んだことのある児童書、教科書などさまざまな本が!!
書庫の中に入ってみると「相鉄瓦版」が大量にありました。なんとその第一版から現在までのものが書庫では保管されていました。興味のある方、ぜひ見てみてください。今の「相鉄瓦版」とまったく雰囲気の異なる冊子になっていて面白かったです。
ほかにも私たちが子どもの頃に読んだ経験のある児童書や過去の新聞、学校の教科書などいろんな本があるので、カウンターで声をかけてみてください。書庫の本は、司書さんに声をかければ閲覧可能ということでした。
2階の貸出・返却カウンターの横に「相談(Reference)」と書かれたカウンターがあるので、司書さんにどんなことを調べているのか、どんなことを知りたいのか相談すると司書さんが親身になって答えてくれます。きっと書庫の中も含めて図書館の中にある本を提案してくれると思うのでぜひ司書さんとお話してみてください。
わたしも相談したことあるのですが、物腰柔らかく丁寧に対応していただいて、とってもうれしかったです!
2階児童書の階は親子で読書を楽しめるフロア
子ども連れで来館すると、子どもに対して「大きな声を出さないで!」「声出して読み始めないで」と注意してしまったり、「この本、気になるね」などと子どもと話しながら選んだりしたいですが、周りを気にして図書館と離れてしまいがちです…。しかし、そんな親子にこそ行ってみて欲しいと感じました。
その理由とは、実はこの2階フロアは「読み聞かせ」「おはなし」がOKなんです。
子ども連れには、うれしいコーナーですよね。そのため、土日に図書館へ行くとお父さんと子どもで並んで読み聞かせをしていたり、絵本コーナーではお話をしながら本を選んでいる親子の方もいらっしゃったりしました。
子育て世代としてはこんなにたくさんの本があって、子どもと無料で楽しめる場所があるなんて最高ですよね。
また、子どもがいるママパパの興味がありそうな子育て本は、児童書コーナーにありました。そしてその反対側の本棚には、保土ヶ谷区で行われている子育て世代の方へのお知らせのチラシなどがずらり!!
子どもと一緒に2階にきた保護者が、子育てについての本や区の情報が手に入るような動線になっていて、とても考えられた流れになっていました。
きっと、あっという間に時間も過ぎてしまいますよ。
図書カードの作り方も簡単!!
図書館で過ごしていると、あっと言う間に時間が過ぎてしまうんですよね。
子どもが「まだ読みたかったのに…」と言うので、この機会に借りていこうと本を借りました。そのときは恥ずかしながら図書カードをもっていなかったので、図書カードを作ってもらいました。
実はこのカード、市内の図書館なら使える共通カードなのです。しかも、一度登録するだけで電子書籍なども借りられて、インターネット上で本の予約もできたりするんです!
そして本も借りた場所で返せなくても、返す場所が横浜市立図書館ならどこでも返せるという便利なこともあるんです。
横浜市、すごいですよね。図書館の人たちの頑張っている裏側も、特別に見せてもらっちゃいました。
こうして他の図書館に届けられるそうですよ。ありがたいですよね。
毎週のように興味の湧くイベントが開催
保土ヶ谷図書館の周りには横浜市立帷子小学校をはじめ、横浜市立保土ヶ谷小学校、横浜市立峯小学校、横浜市立星川小学校などと、小学校がたくさんあるので多くの子ども達が過ごしています。
そのため子ども達向けに親子参加型と子どものみの2種類のおはなし会があったり、大人に向けた講演会があったり…去年はブックマーケットや子ども達の職業体験として図書館のお仕事体験のイベントもあったそうです。どのイベントも司書さんたちが考えているそうですよ。参加したくなりますよね。
「図書館」を超えた「地域交流の場」
保土ヶ谷図書館に行ってみると「図書館」という枠を超えた「地域交流の場」ということを強く感じました。開館と同時に多くの人が訪れ、午後は学校帰りの子ども達が集まる…。
土日やイベントの日などは老若男女問わず賑わっている様子も想像できます。
今まであまり利用したことのなかった市立図書館ですが、利用していなかったことがもったいなかったなぁ…と強く感じました。
私と同じように利用したことなかった方は、ぜひ休日には星川駅付近で過ごしてみることをおすすめしますよ。
高架下にたくさんのお店が立ち並ぶ星天qlayでランチをしたり、ショッピングをしたり、星川駅周辺だけで1日を過ごせるようになってきているので、ぜひこの機会に図書館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
横浜市立保土ヶ谷図書館
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区星川1丁目2–1
アクセス:相鉄本線「星川駅」から徒歩約4分
電話番号:045-333-1336
営業時間:火曜〜金曜日 9:30~19:00
土曜日、日曜日、月曜日、祝(休)日、12月28日 9:30〜17:00
1月4日 12:00〜17:00
休館日:状況により日程や内容、開館時間は変わることがあるため、公式HPにてご確認ください。