あさひくんどら焼きが人気!親子3代続く旭区の「石井菓子舗」

私が住んでいる横浜市旭区には、「あさひの逸品」を紹介した冊子があります。
「あさひの逸品」とは、旭区内で販売されている食べ物・飲み物ののうち、特においしいと推薦があったものや、旭区ならではの特色があるものを指します。

先日、この冊子を読んでいたところ、おいしそうな「あさひくんどら焼き」を発見!
しかも、自宅から自転車で行ける距離にもかかわらず、まだ一度も訪れたことがないお店。

これは、和菓子好きとしては見過ごせません!
さっそく、「あさひくんどら焼き」を販売している和菓子屋さん「石井菓子舗」に行ってきました。

鶴ヶ峰駅からバス利用がおすすめ!涼菓を中心に豊富な和菓子が並ぶ

「石井菓子舗」があるのは、鶴ヶ峰駅から少し離れた都岡町。
北口のバスターミナルからバスに乗り、バス停「都岡町」で降りて少し歩くと見えてきます。

私は今回、バスではなく自転車で行きました。
自転車だと鶴ヶ峰駅から約15分くらいでしょうか。
天気の良い日には、ちょうどいい運動になって気持ちが良い距離です♪

お店について、看板を見てみると、「涼菓、順次始めています」の文字。
和菓子店にも、そろそろ夏がやってきているようですね。
さっそく入ってみましょう!

店内には、ショーケースを中心に、左右にもたくさんの商品が並んでいます。

ショーケースの前には、イスが2つ。
会計の時に荷物を置いたり、商品を包んでもらっている間に座ったり…、店内にこういうイスがあるとうれしいですよね。
お店の方の、こういうちょっとした心づかい、ステキだなと思います。

小学校で和菓子作り!?体験教室の講師を務める店主

店内の壁には、近隣の小学校の子どもたちからの「ありがとうございました!」というメッセージカードが貼られています。

社会科の授業の一環として近隣の小学校で開かれている、和菓子作り体験教室の講師を、「石井菓子舗」の店主が務めているのだと、お店の方が教えてくださいました。

驚くことに、和菓子教室を開いている小学校は、かつて店主自身も通っていた小学校!
自分の技術を生まれ育った地域のために役立てる、すばらしい取り組みだなと感じました。

「小学校で和菓子作り」という響きにワクワクしていると、お店の方が、「こんなふうに作るんですよ」と、1枚のパネルを持ってきてくださいました。

パネルに書いてあったのは、「上生菓子 菊の作り方」。
子どもたちは1人1つ、このパネルを参考にしながら自分で和菓子を作り、最後はパクっと食べちゃうそうです。

実に楽しそうな授業ですね!

人気は「あさひくんどら焼き」!夏を先取りする涼菓も魅力的♪

そろそろ、今日のおやつを選びましょう。
お店の方に人気商品を聞いてみると、お盆にまとめてくださいました。

一番人気は旭区のマスコットキャラクター「あさひくん」の焼き印が入った「あさひくんどらやき」。

他に、中身にこしあんと数種類の豆が入った「豆どら焼き」、金柑の甘露煮を白あんで包み、さらに蒸しどら生地で包んで「金環日食」に見立てた「金柑日食」も人気だそうです。

ショーケースの上に並んでいるのは、季節ものの商品。
見た目鮮やかな上生菓子に、思わず目を奪われてしまいますね。

こちらは夏の和菓子の代表格、左から「麩まんじゅう」「水ようかん」「水まんじゅう」。
プルプル、ツルンとした見た目が、涼しさを感じさせます。

こちらは、左から「水無月」「青梅」「あんず餅」。
上のパックに入ったものが「わらび餅」です。

下のショーケースには、通年の和菓子が並んでいます。
「きんつば」「最中」といった定番から、「スイートポテト」「ちーず&cheese」などのちょっとした洋菓子も。

たくさんの商品があるので、「あんこはちょっと苦手で…」という方でも、お気に入りのお菓子が見つかるはず。
好みがバラバラの家族や友人同士でも、みんなで楽しめていいですね♪

あんこ嫌いの次男が初完食!ふんわりおいしい「あさひくんどら焼き」

自宅に戻り、さっそくいただきます。
5種類買った上生菓子には、何をイメージしたものか分かるように、お店の方が1つずつ名前を書いてくださいました。
お忙しいところ、優しいお気づかいに感謝です!

どれもほんとにキレイで繊細、ほんのりした色使いとステキなデザインに、食べるのをためらってしまうほどです。
特に驚いたのが「こけ清水」。
小さな金魚が泳いでいるのが見えるでしょうか?
この発想と、それを実現してしまう技術にビックリですね!

じっくり眺めてから、私は「なでしこ」と「七夕」をいただきました。
あんこの優しい甘さに心が落ち着きます。

次に食べたのは「水ようかん」。
普通のようかんよりも、軽くてサラッとしたあんこ。
暑い夏、食欲がない時でもおいしく食べられますね。

白くて丸いのは「水まんじゅう」。
中にはトロリと柔らかいあんこが入っています。
プルンとした食感がたまりませんね。

お目当ての「あさひくんどら焼き」もちゃんと買ってきましたよ。
ふんわりした生地と、控えめな甘さのあんこが期待通りのおいしさ。
驚いたことに、あんこが苦手な次男が「おいしい!」と、生まれて初めてどら焼きを完食!

「豆どら焼き」は子どもたちに食べられてしまったので、また次回、買いに行きたいと思います。
ちなみに感想は「おいしい!」とのことでした♪

最後は、ちょっとうれしいサプライズを紹介します。
帰宅してから袋を開けると、なんと注文しなかった「金柑日食」を発見!

取材ということで、お店の方がこっそりおまけで入れてくれたようなのです。
なんという控えめな優しさ…!

半分に切り分け、夫に「ここが金環日食をあらわしていてね…」と説明しながら、最後はおいしく2人でパクリ!
金柑の酸味が周りの白あんと合わさって、さっぱりした甘さになっています。
これもおいしい!

最後になりましたが、涼菓は冷凍で渡しているそうです。
私が今回選んだもののうち、「水ようかん」「水まんじゅう」「上生菓子」は冷凍でした。
常温で30分~1時間おいて自然解凍すると、食べごろになります。

私は今回、お店で購入した後、他の用事を済ませて帰宅したのが約1時間後だったので、ちょうど食べごろになっていました。
解凍方法や時間が分からなければ、お店の方が丁寧に教えてくださると思うので、たずねてみてくださいね。

「石井菓子舗」は、和菓子もお店の方も、優しさであふれたお店でした。
昭和11年から親子3代続いている理由は、そんなところにあるのかもしれませんね。
「ズーラシア」からも近いので、ぜひ機会があれば、足をはこんでみてください。

四季の和菓子 石井菓子舗
住所:神奈川県横浜市旭区都岡町14-12
アクセス:相鉄線鶴ヶ峰駅下車 鶴ヶ峰バスターミナルより神奈川中央バス「若葉台中央」行き・「鶴間駅東口」行き・「十日市場駅」・「川井宿経由中山駅」行き乗車 8つめ「都岡町」バス停下車 バス進行方向へ進み徒歩3分
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜日
営業時間が前後する場合があります。最新情報はブログや店舗でご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。