気忙しい12月がすぎ、新しい年を迎えました。みなさんはどんな年末年始を過ごされましたか?煤払いや大掃除と1年を締めくくる12月は「清め」のシーズンでもあり、1年の汚れを拭い、清らかな心で新たな新年を迎えられたらいいですよね。
橘樹神社では毎年12月31日の大晦日に年越しの大祓という神事をおこなっています。厄除け、七五三参り、初詣といった節目で神社へ足を運ぶことがありましたが、私は今回はじめて大祓という神事へ参加したのでご紹介します。
橘樹神社は天王町駅から徒歩3分の場所に位置する、アクセスのいい場所にあります。何世代にも渡って親しまれている天王町を代表する橘樹神社。近くには有名な松原商店街やそこへ続くシルクロード商店街もあり、周囲はにぎやかな通りとなっていますが、境内に一歩踏み入れると、たちまち神聖な空気に包まれます。
年越しの大祓とは
古来から日本人は自身の不浄(つみ・けがれ)を除き、清浄な心身に立ち返るために、その不浄を人形に移し代えて祓い清める神事「大祓」を行ってきたそうです。
大祓いの神事は一般的に6月と12月に執り行われ、橘樹神社でも年2回あるそうなので、半年に1度自分自身を見つめ直し、リセットするのもいい機会ではないでしょうか。再び新鮮な気持ちでスタートできるありがたい機会ですね!!
「年越しの大祓」の次は「夏越し(水無月)の大祓」もあるので、まだリセットできる機会はありますよ!
茅(ちがや)の輪くぐり
境内に入ると、普段は飾られていない大きな輪っかがありました。こちらは茅(ちがや)の輪といい、チガヤという草で編んだ輪のことを言うそうです。
12月31日の大晦日、大祓の神事に合わせて橘樹神社では少し前から飾られているそうです
。大晦日にどうしても参加できない人は、こちらのこの茅の輪をくぐるだけでもいいそうです。
茅の輪の右側にある白い案内板に、お参りの手順が書かれていました。この茅の輪を蘇民将来(そみんしょうらい)と唱えつつ、八の字をかくように3回輪をくぐり本殿へ向かいます。
家庭用に飾ることができる、茅の輪も社務所にて販売されていました。茅(ちがや)は青々とした生命力にあやかって無病息災や災厄を願う意味も込められているそうなので、玄関や部屋の扉の上などに飾るのがいいそうです。
人形(ひとがた)移し
社務所にて茅の輪を購入すると、封筒の中には、赤と白の紙でできた人形が入っていました。この人形は私たちの身代わりになってくれるものです。
この人形に名前・年齢を書き、頭の先から足の先まで全身をなでていきます。体の悪い部分は特に念入りになでてもいいそうです。その後、3回息を吹きかけて、元の封筒へ入れ初穂料と合わせて、神社に持っていきます。これによって体の中のけがれを人形へ移すことが出来るそうです。
橘樹神社で12月29日までに社務所へ持参するか、郵送でも納めることができます。その後、31日の大晦日に境内にて大祓が執り行われます。
今回はじめて年越しの大祓を経験しましたが、大祓に関わる一つ一つの儀式に意味が込められていることを知り、とても勉強になりました。終わったあとは心が浄化され新鮮な気持ちで年を越すことができ、毎年続けたいと感じました!
大祓は人形(ひとがた)が自分の罪や、けがれを移して除き去って、清めてくれる儀式です。橘樹神社でも年に2回大祓の神事が執り行われるそうなので、次回6月の大祓でリセットできる機会に、みなさんも行ってみてはいかがでしょうか。
橘樹神社
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町1-8-12
アクセス:相鉄線「天王町」徒歩3分
TEL : 045-331-0136