地域に根ざして70年!松原商店街の人気店「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」

神奈川県横浜市、相鉄線天王町駅北口から徒歩10分。ハマのアメ横とも呼ばれる洪福寺松原商店街にある「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」は、昭和29年創業の老舗パン屋さん。地域の方々から長年愛され続けています。

今回は、そんな伝統の味を大切にしながらも、時代に合わせた魅力たっぷりなパンを販売する「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」をご紹介します。

日曜のお昼過ぎ、松原商店街は多くの買い物客でにぎわっていました。
「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」の店内でも数名の先客が楽しそうに商品を眺めています。

通り一面が窓になっている店舗は、店内の様子を外からも伺うことができ解放感も抜群。コンパクトに構えた店舗からは親しみやすい雰囲気が漂います。お店の奥には厨房も完備されのぞき窓のような数十センチのすきまから、調理の様子も確認できます。

店頭にはラスクなどの人気メニューが陳列されていました。

売れ筋良好!親しみやすい店内と魅力的な商品

お天気のよい日曜日お昼過ぎの来店だったためか、きれいに陳列された数々のパン商品は、既にまばらになるほど売れ行きも良好なよう。

店内には食パン、フランスパン、あんぱん、カレーパン、粉スープまで40種類前後のメニューが並びます。

メニューのなかには「横浜開港カレーパン」という商品も!地元に因んだ商品名からも店主の地元愛が伝わってきます。

店員さんの朗らかな雰囲気と70年続く伝統の味

店員さんは、家族、社員、パートさんを含めて9名ほどで稼働されているんだそう。昭和28年の創業以来70年地域に根付いて営業を続け、現在は2代目、3代目が運営されています。会計時には、店員さんの気さくな人柄にも触れることができ、居心地のいい空間でした。

店舗に展示されている「商標登録」の証明書からも安心感の伝わるお店です。

土日は比較的若いお客さまも来店されるそうですが、客層の多くは年齢層が高く年配のお客さまが長年通い続けているんだそう。常連客にも愛されているお店のようですね。

年配のお客さまの志向にあわせて「あんぱん」商品の種類が豊富なのかな……と、「こしあんぱん」「黒ゴマあんぱん」「あんぱんマン」「クリーム小倉」「コーヒーあんぱん」などのつやつやと魅力あふれる商品を眺めながら、想像にふけっておりました。

売れ筋商品をご紹介!

売れ筋商品を伺ったところ「ソンブレロ」「カレーパン」が人気なんだそう。サンドウィッチや蒸しパンなど何年も前から変わらず販売されている商品も数多くあり、常連のお客さまのなかには、40〜50年もの間お店の味を求めて来店されている方もいるんだとか。

商店街にある店舗ということもあり横の繋がりも大切にされている「パン職人工房 シャトレ・キタムラ」。向かいの八百屋で売られる新鮮なキャベツを用いた「横須賀ポテチパン」といった変わり種商品も陳列されています。とはいいつつ、人気商品のようで私の伺ったお昼すぎには陳列棚は空っぽ。既に売り切れてしまっていました。

今回の来店では人気商品「ソンブレロ(190円)」をはじめ、「黒糖蒸しぱん(170円)」「松原あんぱん(190円)」「サクラあんブレッド(250円)」を購入しました。ここから1つずつご紹介させて頂きます。

人気商品「ソンブレロ」

幾重にも折り込んだバターの層がおいしさを引き立てる人気商品「ソンブレロ」は、幅10〜15cm、高さ10cmほどの渦巻き状のドーム型のパンでした。

表面部分には砂糖が光り、ざくざくとした食感を楽しむことができます。パン生地と一緒に1口で頬張ると、口の中いっぱいにバターの風味がひろがります。

長年愛される「黒糖蒸しぱん」

クルミとレーズンが練り込まれた長年愛される「黒糖蒸しパン」。形はきれいな直角二等辺三角形で、一辺5〜10cm未満、厚さは3〜4cmほどのサイズ感です。

つやつやに蒸しあげられた蒸しパンは今にもかじりつきたいほど。しっとりとした生地とクルミの食感のアクセントが食べ応え抜群な1品。生地の甘さは上品でパクパクと食べすすめることができました。

地域に根付いたネーミング「松原あんぱん」

商品名に「松原」という商店街の名前が充てられていることからも、地域密着の地元愛を感じる「松原あんぱん」。

北海道産小豆100%使用で甘さ控えめ。たっぷりの餡を薄皮で包んだ「松原あんぱん」は幅5cmほどの球体で、見た目もかわいいコロンとしたサイズ感。

この見事な断面からもわかるように、皮の厚さ5mm〜1cmに対して、ずっしりと粒あんが詰まっています。ハリのある生地と甘さ控えめな餡の絶妙なバランスが、味覚にも食感にも楽しい1品でした。

春を感じる「さくらあんブレッド」

春らしい商品「さくらあんブレッド」は長さ10〜15cmほど、高さは10cm程度で、幅7〜8cmほどの食パンを小さくしたような形をしていました。さくら餡以外にも、上部には酸味を感じる桜の花がまぶされています。渦巻き状に練り込まれたさくら餡のなかには細かく刻んだ桜の葉も覗きます。

もっちりとした食感と鼻から抜ける桜の風味はまさに絶品。口いっぱいに春を感じることができました。

「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」で朗らかご褒美時間を楽しんで

常連さんはもちろん、初見さんにも解放された朗らかな雰囲気で温かく迎えてくれる「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」。約70年愛されてきた伝統の味に舌鼓をしながら、地元「横浜」の味に想いをめぐらせるのもいいでしょう。

保土ヶ谷区や西区に訪れる機会があったら、ぜひふらっと立ち寄れる地元志向高めな「パン職人工房 シャトレ・キムラヤ」にも足をお運んでみてください。

パン職人工房 シャトレ・キムラヤ
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区宮田町1-2-2
アクセス:相鉄線天王町から徒歩10分
電話番号:054-331-6284
営業時間:6:00-18:00
定休日:水曜日
駐車場:無し
HP:http://kimuraya-bakery.jp/

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。