すっかり涼しく、どこからともなく金木犀の香りが感じる秋めいた季節になりました。冬が来る前の貴重なこの期間に、たくさんお出かけを満喫したいですよね。
そこで、今回はいずみ中央駅からほど近い住宅街にある公園を紹介します。
実はこの公園、自転車で抜け道を探している時に偶然発見した場所なのですが、日を改めて行ってみることにしました。
こんなところに公園?
相鉄いずみ野線いずみ中央駅から歩いて約10分。区役所がある長後街道を背にして南側へ向かい、和泉川を渡ると、アパートや住宅がある細い道に入ってそのまま坂道を登っていくと・・
雑木林にたどり着きました。山道の階段の近くに「泉中央公園」と表記があります。実際に行ってみないと分からないちょっと穴場なスポットです。
わたしは泉区に5年以上住んでいて、子どもがいるので公園へはよく出かけるのですが、今まで知らなかった公園でした。しかもこんな駅のそばに木々が生い茂る場所があるとは・・!
道路上に自転車を置くわけにもいかないので階段は上らず、そのまま坂を登りきってみると、公園らしい見通しの良い場所に出て来ました。
この入り口にも泉中央公園と表記がありました。こちらの方が自転車で来ても入りやすそうですね。しばらく公園内を歩いてみます。この日は秋らしいカラッとしたお天気とはいえ、かなり日差しが眩しい1日でした。それでも大きな木がたくさんあるお陰で日焼けを気にせずに、快適に散策ができました。
のびのび遊べる2つの広場が!
奥へ進んで、そばにある解説板を見てみると園内には2つの広場があるようです。子ども向けの遊具がある「遊具広場」と健康遊具のある「ダスト広場」。近所からの散歩や子どもたちが遊ぶには広すぎず、狭すぎずちょうど良い広さの公園だと思います。自然も多いので散歩するだけでもリフレッシュになりそうです。
遊具の広場にはブランコ、すべり台、砂場がありました。広々としているので子どもたちものびのび遊べますね。砂場にあるテーブルのようなままごとができる遊具があるのが珍しいです!親子で訪れても飽きることなく楽しめます。
ダスト広場と呼ばれる場所には大人用の健康遊具が。スペースが広いのでキャッチボールなども楽しめそうです。
こう見えて実は・・歴史の深い場所でした!
他にもところどころに解説板があり、読んでみると泉区の歴史に深く関わっている場所のようです。
どうやらこの公園一帯が泉小次郎という鎌倉時代の武士の館の跡だったそう。
横浜というと開港の町であり、歴史的にも新しいものを外国から取り入れて、ハイカラなイメージがありますが、泉区は鎌倉が近いこともあり、鎌倉時代のゆかりがある場所がたくさん残っているようです。歴史を感じつつ、林の方へと続く階段を降りていくと・・
柵の囲いのある、小さな池がありました。そこには、「泉小次郎伝承地ー馬洗いの池」と書いてある札が見えます。この池は泉小次郎が馬を洗ったとされる池だそうで、一年中湧水が枯れたことがなく、昔から干ばつになるとこの土地の人々が雨乞いの願いを掛けてきたのだとか。身近で古くから言い伝えられる場所がそのまま残っていることに驚きました。
池のそばには下に降りる階段があり、下っていくと一番最初に見た公園の表記がある坂へと戻って来ました。
散歩しながら、土地の過去に触れられる
間近に地域の歴史について触れることができると、よりいっそう泉区への愛着も湧いてきます。泉中央公園は、鎌倉時代の歴史や文化が好きな人にもおすすめなスポットです!ぜひ訪れてみてください。
泉中央公園
住所:神奈川県横浜市泉区和泉中央南4-22
アクセス:相鉄いずみ野線いずみ中央駅 徒歩10分