相鉄線瀬谷駅からのどかな住宅街をてくてく歩くこと20分。
さっきまで住宅街を歩いていたのは気のせいだったのだろうか
・・・と思ってしまうほどの立派な森が現れます。
今回ご紹介するのは「瀬谷市民の森」という場所。
海側の横浜にしか馴染みがない人だと、ここは本当に横浜なのだろうかと
驚いてしまうほどの豊かな自然が広がっています。
広大な面積に驚き
看板によると、瀬谷市民の森は18.2ヘクタールという広大な面積を有しているようです。
こんなに広い面積ですが、掃除や草刈りなどの管理は地元の方々による愛護会で
行っているようなので「ゴミなどはきちんと持ち帰るようにしましょう」とのこと。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/001_02.jpg)
森を歩いている途中、「落ち葉は木の栄養になるため持ち帰らないで」という看板があり、
ゴミはともかく、落ち葉を持ち帰る人がいるんだなぁ・・・
と少し不思議な気持ちになりました。
そんなこの森の周りには、追分(おいわけ)市民の森(30.1ヘクタール)と、
矢指(やさし)市民の森(5.1ヘクタール)といった2つの森も隣接しているため、
この地域には合わせて約54ヘクタールもの自然が広がっていることになります。
ちょっと信じられないくらいの広さですよね。
東京ドームは4.7ヘクタールとのことなので、11個分とちょっとということですね。
東京ドームが11個ともなると、もう想像の範囲を超えてしまっていて、
なんともよくわからなくなってしまいますが、ゆっくりしたり迷ったりせずに
ざっくりと1周するには、1時間から1時間半はかかるくらいの広さがありました。
のんびり休憩しながら自然を楽しみつつ回るようなら、もっと時間がかかるはずですので、
ゆっくり歩きたい方は時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
この自然には、なんと歴史的な一面も!
瀬谷市民の森を歩ているとこんな看板をみつけました。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/001_03.jpg)
実はこの場所は、鎌倉末期から南北朝時代に活躍した武将 新田義貞(にったよしさだ)が、
20万を越える勢力の陣揃えをして、鎌倉幕府討伐のための準備をした場所と
言われているそうです。
また室町時代に上杉禅秀(うえすぎぜんしゅう)が足利持氏(あしかがもちうじ)と
対立して起きた「上杉禅秀の乱(世谷原の戦い)」も、このあたりが主戦場に
なっていたようで、とても歴史のある場所ということがうかがえます。
私自身もそこまでリサーチをしないで訪れてしまったので、
まさかそんな場所だったとは!と驚きました。
季節が合えば、たくさんのホタルにも出会える!
この瀬谷市民の森には、なんとホタルが自生しているとのこと。
ホタルの生息エリアには、不用意な立ち入りで土を踏みつけてしまうと、
ホタルの幼虫に悪影響を与えてしまうおそれがあるとのことで、
「ホタルのすみかです。入らないようにしましょう。」といった
立ち入り制限の看板がたててありました。
横浜でホタルというと三渓園が有名ですが、ここにもいたのか!と驚きでした。
生息エリアには入れませんが、5月末から6月頭くらいの時期に行ってみると、
ホタルが飛んでいるところを見られるかもしれませんね。
![](https://blog.sotetsu-re.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/001_04.jpg)
瀬谷市民の森
住所:神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷
アクセス:瀬谷駅から徒歩20分
三ツ境駅から徒歩25分
三ツ境駅から相鉄バス・神奈川中央交通バス「聖マリアンナ医科大学病院前」下車徒歩5分