最近よく耳にする「サステナブル」という言葉。
すでに日常の生活に取り入れているという方もいらっしゃるかもしれませんね。
「持続可能な」や、「ずっと続けていける」という意味があります。
「サステナブルな社会」とは、地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代まで平和に豊かに生活し続けていける社会のことだそうです。
そんな取り組みを体感できる場所が泉区の中田にあります。
今回ご紹介する「宮ノ前テラス」さんです。
公園に隣接した憩いの場
「宮ノ前テラス」は、放課後や休日にはたくさんのこどもたちでにぎわう「宮ノ前公園」に隣接しています。
店内から見える公園の木々が、まるで森の中のように感じられるステキな場所です。
2018年にオープンした時には、私もママ友とのランチや、保護者の懇親会などで利用しました。
地産地消にこだわり、中田地域で採れる野菜を使用しているというランチは、ボリュームたっぷりで、鮮やかで、しかもリーズナブルでおいしかった記憶があります。
そして、全てボランティアメンバーさんで運営されているというのを知って、驚いたことも覚えています。
また利用したいと思っているうちにコロナ禍になり、近隣に住んではいるものの、しばらく時間がたってしまっていました。
「みやマルシェ」で体感!ボランティアでつながる地域の輪
今回、偶然「宮ノ前テラス」で毎月1回開催されているという「みやマルシェ」を知り、出かけてみることにしました。
1人で行く予定だったのですが、夫が出かけてしまったので、障がいを持つ娘を車椅子に乗せて訪ねることになりました。
まず、私を見つけて駆け寄ってきてくださったのが、以前「弥生台TRY BOX」でご紹介した革作家の「かづき_和月」さん。
「みやマルシェ」ではボランティアとして革雑貨の出店をしていていらっしゃいました。
娘にも臆することなく優しく話しかけてくださり、「連れて来て良かったな」とうれしくなりました。
今回は、その場で娘の名前を刻印したステキなネームタグを作っていただきました。
他にも、こども服のリサイクル、駄菓子、布雑貨などの販売がありましたよ。
コーヒーやカレー(持ち帰り)の販売もあり、「みやマルシェ」での売上金は、こども食堂(みやまえ食堂)の運営資金に充てられるそうです。
「宮ノ前テラス」は、こどもからシニア世代までの誰もが交流、参加できる全てがボランティアの地域住民による自主運営の施設です。
多世代地域交流事業として、同じ理念を持つ仲間が集まり、行政を動かしてでき上がったそう。
運営のNPO法人「宮ノマエストロ」という名称にはステキな想いが込められています。
『マエストロとは、イタリア語で「指揮者」「名人・達人」という意味があります。
高齢者は人生の「達人」。赤ちゃんは存在だけで癒しの「名人」。
だれもがここに来ればマエストロになれる、多世代テラスを目指し、ステキな音楽が奏でられるように地域の人々のつながりが紡がれていくことを祈って名づけました』
とのこと。「宮ノ前テラス」は、想いがカタチになった場所なんですね。
世代を超えてつないでいく想い
法人を立ち上げた時からの理念は、コロナ禍となっても、地域の方々をいい意味で巻き込んで、さらに広がっているように感じました。
マルシェでは、私や娘に積極的に話しかけてきてくださったシニア世代の方たち。
テラスでコーヒーを飲みながら、イキイキと楽しげに会話が弾んでいらっしゃいました。
運営ボランティアの方も、この和気あいあいとした様子に、「いつも元気をもらいます」と笑顔でお話しくださいました。
月に数回、ひとり親世帯及び経済的支援が必要な方限定のフードパントリーでは、利用する方もボランティアとして参加するなど、交流や循環が生まれているそう。
次世代へ自然につながれていく交流の輪に小学生も自主的に参加するなど、未来へ向けて地域を盛り上げるサステナブルな輪が紡がれています。
今回娘を連れて行くことに少しだけ抵抗もありましたが、快く自然に受け入れていただき、私も娘も元気をいただきました。
多世代で交流できる地域のステキなパワースポット。
みなさんも一度訪れてみませんか?
ランチやその他毎月開催されている各種イベントには予約が必要なものもあります。
ぜひ、公式ホームページでご確認ください。
宮ノ前テラス
住所 : 神奈川県横浜市泉区中田東4-59-41 宮ノ前公園となり
アクセス : 相鉄いずみ野線弥生台駅徒歩24分
電話 : 045-884-0246
営業時間 : 9:00ー14:00
定休日 : 金・土曜日・祝日
「みやマルシェ」
毎月第2日曜日、12:00ー14:00
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。訪問時は事前にご確認ください。