「ほどがやまちかど博物館」で旧東海道の歴史に触れよう!~その①~

保土ケ谷区に住んで9年経つ私ですが、まだまだ知らないことがたくさん!
ある日ふと保土ケ谷区の情報を調べていると、保土ケ谷区で「ほどがやまちかど博物館」なるものをやっていることが判明!

最新の情報は2019年とのことで、2021年の今もまだやっているのかな…?と街に繰り出してみると、やっていました!

しかも天王町付近には「ほどがやまちかど博物館」をやっているお店が密集している。
これは行くしかない!

ということで今回は「ほどがやまちかど博物館」を実施している店舗をめぐってみました。

ほどがやまちかど博物館とは?

「ほどがやまちかど博物館」とは、旧東海道沿いに昔から構えるそれぞれの店舗の善意と協力によって行われています。

博物館という建物ではなく、一軒一軒の店舗が独自で展示&説明を行っているとのことです。
実施店舗は9つ!
天王町駅から旧東海道を歩いて、保土ケ谷駅を過ぎ、権太坂・境木方面まで続きます。

今回はその中でも天王町から徒歩10分圏内にある5つの店舗にお邪魔しました。
まずは第一弾、「ひろた屋」さんと、「キク薬局」さんの2店舗のご紹介です!

着物のお店「ひろた屋」さん

まず1軒目は大正11年創業の着物販売店「ひろた屋」さん。
「大門通」バス停の近くにあります。

こちらでは反物に蒸気を当ててシワを伸ばす、「湯熨し釜(ゆのしがま)」と、現役で活躍されている「昔のレジスタ」が展示されていました。

まずは「湯熨し釜」。

銅製の「湯熨し釜」は、この釜の中に熱湯を入れ、上部にある無数の穴からでる蒸気を利用して、アイロンのように伸ばしていたそうです。

それぞれ生地の両端を持ち、交互にひっぱりあう要領で使っていたんですって。

蒸気がでる穴は、このようになっています。

現在では機械で行われるそうですが、手作業で丁寧にやることで仕上がりもふっくらしそうですね。

展示されている「湯熨し釜」は復元されたもの。
また現在ではガスが通っていないため、湯熨し釜としては使用はされていないそうです。

こちらは今もまだ現役の「昔のレジスタ」。

すっごくレトロ!
これが今もまだ現役で活躍していることに驚きです!

レジに「THANK YOU」と書かれていますが、お会計をすると「毎度ありがたう」と表示されていたそうです。
残念ながら現在は表示されなくなってしまったとのこと…。

中にはレジロールを入れる場所もあり、レシートも出せるようになっていました。

着物屋さんに行く機会は今まで滅多にありませんでした(成人式ぶりかも?!)。
ですがこのように街の着物屋さんを訪問し、伝統に触れることで非日常を味わえた気がしました。

街の薬局「キク薬局」さん

お次は天王町駅からJR保土ケ谷駅近くまで来たところにある「キク薬局」さん。

こちらでは薬の調合に使われた「乳鉢」、「乳棒」、「天秤」、「ガラス製の吸入器」などが展示されていました。
お店の右手のショーウインドウに飾られているので、気軽に見ることができますよ!

説明をしてくれた82歳の現役薬剤師の館長さんも、昔は乳鉢と乳房を使って、右に50回、左に50回、と薬を混ぜていたそうです。

また、昔では自宅で風邪薬などを作るときにも乳鉢や天秤を使ってオリジナルの調合をしていたそうですよ。

これをやっている間は「ああ、薬剤師をやっていて良かったなと思いました」とキラキラと輝いた笑顔でおっしゃっていました。

仕事が生きがいとなっているようで、心を打たれた私…ハツラツとしていてとってもステキでした。

「ほどがやまちかど博物館」、天王町界隈のお店は第2弾へと続きます!
お楽しみに♪

ひろた屋
住所:〒240-0004 神奈川県横浜市保土ケ谷区岩間町2-163
アクセス:相鉄線天王町駅徒歩5分
TEL:045-335-0529
営業時間:10:00~19:00
休館日:日曜

キク薬局
住所:〒240-0013 神奈川県横浜市保土ケ谷区帷子町1-2
アクセス:相鉄線天王町駅徒歩7分
TEL:045-331-0057
営業時間:10:00~16:00
休館日:日曜・祝日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。