散歩のススメ。子どもやペットと歩くのも楽しい「和泉遊水地」

最近は、家にいる時間が長くなり、人混みを避けて近場でお散歩に出かける機会が増えました。

いつもは通り過ぎるだけだった慣れ親しんだ道でも、毎日歩いていると、
同じ景色から見える空の様子や、道端に落ちている木の実などに変化を感じられます。

出かける先を決めずに、日常のちょっとした発見を見つけてみるのが楽しい日々です。

遊水池って?


横浜市は、18区から成る政令指定都市。

その中でも泉区は穏やかな木々や川に囲まれていて、自然が豊かな場所が多い区です。

中でも、相鉄いずみ野線「いずみ中央」駅から徒歩10分ほどの場所に、
まるで公園のような大きなグラウンドがあります。

そこは普段、お昼から夕方にかけて区民の方たちが野球やゲートボールなどの
レクリエーションをたのしむ場所になっています。

実はこのグラウンドが、「遊水池」と呼ばれる仕組みで、
大雨で洪水の危険がある場合一時的に川の水を逃して溜めておく場所なんです。

すぐ横にある和泉川が溢れて氾濫しないよう、貯まった雨水を逃す役割があるそうなのです。

いざという時に、泉区の住民を守る大きな役目を担っているんですね。

遊歩道をのんびり

そして今回ご紹介するのは、この遊水池の隣の和泉川沿いにある遊歩道です。

距離にして約300mの道のりで、決して長くはない遊歩道に思えます。

ここだけでお散歩となると、ゆっくりと歩いても片道5分ほどで歩き終えてしまうのですが、
普段からアスファルトのなんでもない道路に歩き慣れていると、
舗装されていない土で踏み固められた道の感触が、
なんだかそれだけでもハイキング気分のような新鮮さを感じます。

車や軽車両が入ってこられない場所なので、小さなお子さんと歩くときや、
ペットとのお散歩も少しばかり安心。
(歩道と歩道の間は車が通る道なので、気をつけましょう!)

この場所は一年を通して、親子連れやランニングをする人たちが通行していきます。

周りも閑静な住宅街で、のんびりと落ち着ける雰囲気です。

個人的なおすすめの過ごし方は、和泉川を挟んだ向かい側にベンチでの休憩です。

そこで少し腰をおろしてのんびり時間が過ぎて行くのを感じるのが良い気分転換にもなり、
心が癒される気がします。

軽いランチなどをとるのも良いですね。

すぐ横を流れる和泉川は、人が入って遊べるような整備にはなっていませんが、
平時は穏やかな川で、悠々と泳ぐ魚や亀なんかを、橋の上から見ることができます。

春には圧巻の桜を眺められます!

この遊歩道の大きな特徴は、毎年3月下旬ごろになると、
土手にあるソメイヨシノが満開になり人々の目を楽しませてくれるところです。

区内でもちょっとマニアックなお花見スポットではありますが、
他のシーズンに比べると人出も多くなり、賑やかな雰囲気になります。

鮮やかな桜並木は歩いているだけでも気持ちを晴れやかにしてくれますよ。

春の時期に、いつもよりも少しゆっくり歩きながら、下から眺める桜はとても迫力があり、
私の大好きな景色での一つです。

遊歩道はいつでも通行できますが、毎年桜を楽しむことができるのは、
4月上旬〜中旬頃までです。これから来る寒い冬を超えれば、
またこんな景色が見られると思うと、楽しみでしかたありません。

和泉遊水池へのアクセスは、相鉄いずみ野線「いずみ中央」駅を出て、
泉区役所方面へ向かいます。

川を挟んだ両側に歩道がありますが、区役所側の遊歩道を進んでしまうと、
行き止まりになります。遠回りになってしまうので、並木道へ向かうなら
線路側の歩道を進みましょう!

途中の歩道も相鉄線の電車が真横に見えたり、川で遊ぶ子どもたちの声が聞こえたり、
のんびりお散歩が楽しめますよ。

和泉遊水地 3・4池
住所:神奈川県横浜市泉区和泉町3
交通:相鉄いずみ野線「いずみ中央」徒歩6分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。