春のウォーキングにおすすめ!旭区「上川井町小川アメニティ」

鶴ヶ峰付近から相鉄線に沿うように保土ヶ谷区、西区の市街地を通り、横浜港に流れ出る「帷子川(かたびらがわ)」。

相鉄線の車窓からもよく見え、沿線ではおなじみの川ですよね!

その源流域の水路を整備し、のんびりと散策できる小道として再生したのが「上川井町小川アメニティ」。

水路のまわりにはたくさんの草木や、のどかな里山の風景がたのしめる、春のウォーキングにぴったりの景色がひろがっています。

今回は、そんな「上川井町小川アメニティ」を久しぶりに、ゆっくり訪れてみました♪

「上川井町小川アメニティ」とは?

帷子川の源流域があるのは、旭区のはじっこ、東京都町田市に近い、横浜若葉台と上川井地区周辺。

若葉台はもともと山地であった広大な土地に、自然環境をのこしたまま高層住宅地をつくった、自然環境いっぱいの地域です。

「上川井町小川アメニティ」の入り口へは、相鉄線三ツ境駅北口から、若葉台中央に向かうバスで約15分、「若葉台南」のバス停で下車します。

「若葉台南側」の交差点のそば、病院のはす向かいに、このような標識。

左側の小道に入っていきましょう♪

帷子川の源流域の小さな水の流れを散策道として整備したのが「上川井町小川アメニティ」。

水路を活用した、全長約900メートルのせせらぎです。

いまはキレイに整備されているのですが、以前は草木が茂る小さな流れで、子どもたちがよくザリガニを釣りに出かけていましたよ♪

相鉄線沿いを流れ、横浜港に注ぐ、あの存在感のある「帷子川」も、源流はこんなにも小さい流れなんですね。

道沿いには道祖神や竹林も

それでは、さっそく「上川井町小川アメニティ」沿いをのんびり散策♪

せせらぎに沿って歩いていくと、左手の駐車場わきに、石碑がありました。

近づいてみると、かなり年代の古いものです。

よく見ると「道祖神」と書いてあります。

いつも、ほっこりした気持ちになりながら、そっと心で手を合わせて通り過ぎていた道祖神さま。

しらべてみると、ここ上川井町は、このような道祖神がいくつか点在しており、「上川井の道祖神」として、マニアの間では人気のようでした。

道祖神さまをあとにして、キレイに整備された小川沿いを歩きます。

すると前方に、緑あざやかな竹林が見えてきました。

かなり背の高い竹の林、この辺りでは珍しく、「雀のお宿」の昔話を思い出しながらいつもながめています!

また、あざやかな赤い鳥居の小さな神社にも、であうことができます。

こちらの境内には神社名などの記載がありません。

地元の小さな神さまにそっと手を合わせ、お写真を撮らせていただきました。

道祖神もそうなのですが、この辺り一帯は、こうした小さな神社や石碑があちこちにあるそうです。

昔は川の流れに沿って、人々の住まいや暮らしがあったと聞きます。

川の源流域であるこの地域に、神社や土地の守り神が点在しているのも、そうしたことに関係しているのかもしれません♪

復活をねがう!「横浜温泉チャレンジャー」

地元の昔に思いをはせながら竹林をぬけると、「横浜温泉チャレンジャー」と書いてある建物が見えてきます。

ここは2021年12月まで営業していた、地元民はもとより、遠方からのファンも多く、ひとびとに愛されていた、横浜の天然温泉。

茶色の温泉は、とても効能があって、とくにアトピーや皮膚病に効くそう。

じつは私も一時、本当にお世話になりました!

ちいさい赤ちゃんからお年寄りまで、多くのファンに愛されていましたが、長引くコロナ状況の影響で、昨年とうとう閉館を余儀なくされてしまいました。

貴重な旭区の天然温泉。

またいつか、何かの形で再開してもらえたらうれしいです!

花々やお堂も。里山の雰囲気を満喫

小川アメニティ沿いは、せせらぎに沿って、里山のような雰囲気あるベンチや石が配置されています。

また2月を迎えるころには、道沿いにボケや紅梅をはじめとした春の花々が花をさかせます♪

そして3月になると「横浜緋桜(よこはまひざくら)」という、「ヨコハマ」という名のついた唯一の、とてもめずらしいサクラも開花。

ウォーキングをしながら、春の花々をたのしむことができますよ。

途中にはこのような木のお堂もあり、旅人気分で休憩することもできます。

田畑もあって、日本の原風景を感じることも。

道沿いは、車も通行できる道路と並行する場所もありますので、車の往来には十分気を付けてウォーキングを楽しんでくださいね♪

「帷子川水源」「大貫谷戸水路橋」にも足をのばそう♪

木のお堂をすぎると、小川アメニティの終点、「帷子川水源」にたどりつきます。

やわらかな水が、やさしい勢いで、まるい岩の上からあふれ出しています。

周辺の静けさの中、この水源の水音だけがチョロチョロと響いており、なんだか幻想的な雰囲気♪

しらべてみると、こちらの水源は、じっさいの源水ではなく、水源の一部を誰もが対面できるように整備してあるとのこと。

「帷子川水源」については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひごらんになってみてくださいね。↓

「鎌倉殿の13人」畠山重忠ゆかりの「帷子川」水源をたずねて

また、上川井町小川アメニティの入り口付近から、なんと水が通っているめずらしい橋、「大貫谷戸水路橋」を見上げることができます。

国内でも十数例しかない、うつくしい「トレッスル橋脚」のある水路橋。

横浜市内でも、とてもレアな存在のようですよ。

近くで見ると、その迫力とうつくしさにおもわず感激♪

「大貫谷戸水路橋」については、こちらをぜひ、ごらんになってみてくださいね。↓

旭区の水が通る橋!横浜のトレッスル橋「大貫谷戸水路橋」

春の花々や里山の雰囲気を、のんびりと味わえる「上川井町小川アメニティ」。

旭区の魅力的なスポットめぐりも楽しめます♪

春のウォーキングをしながら、みなさんもぜひ訪れてみてはいかがですか?

上川井町小川アメニティ
住所:神奈川県横浜市旭区上川井町12
アクセス:相鉄線三ツ境北口よりバス(116系統地区公園経由)にて約15分「若葉台南」下車
問い合わせ:045-671-4215
(横浜市道路局河川部河川企画課)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。