朝の澄んだ空気で気分チャージ!天王町の「神明社」

早く目が覚めたので、今日は朝活でもしてみよう!と思い立ち、コーヒーでも買いに行こうと元気に家を出発。

でもせっかく早起きした朝だから、朝の澄んだ空気を味わいたいと思い、天王町駅からは徒歩5分ほどのところにある神社「神明社」へ行ってきました。
地元の人から愛され、お正月には大変なにぎわいをみせる神社です。

訪れたのは平日の朝8時。この時間帯は通勤時間、道の向い側には横浜ビジネスパークがあるため、通勤途中の人が多くいらっしゃいましたが、一歩足を踏み入れるととても静かな場所でした。

由緒ある神社

この神社は横浜市内では最も古い由緒のある神社の一つだそうです。
970年、平安中期に創建されたそうです。とても歴史があります。

神社内にある看板に書かれている由来を読んでみると、


今から一千年以上昔、保土ヶ谷の地が榛谷とよばれていた、平安時代の中頃、天禄元年 (九七〇)、当社の御祭神・伊勢の天照皇大神が、武州御厨の庄の内、榛谷の峯に影向し、それから川井、二俣川、下保土ヶ谷の宮林へと三遷の後、嘉禄元年 (一二二五)、神託があって、神明の下宮を造り、当地を神戸と号し、神宮寺を満福寺と名付け、経蔵堂を神照寺と称したという。
(中略)
平成十年十月、鎮座一〇三〇年祭り・当地遷座七七〇年祭・伊勢神宮鎮座二〇〇〇年祭を記念して「平安の御造宮」が行われ、三八〇年ぶりに御本社・摂末社・神楽殿等総ての境内建物一二棟が一新された。平成一二年四月、神奈川県神社庁献幣使参向神社に指定された。

とのことです。

今から1000年以上前のまだ保土ヶ谷の地が榛谷(はんがや)と呼ばれていた時代から、何度か場所を移しながら1200年代には現在の所在地にあるそうで、長い時間保土ヶ谷の街を見守ってくれている神社であることがわかります。

神明社に古さを感じず、とてもきれいな神社だなと感じるのは、神明社が鎮座して1030年、この場所に移って770年、伊勢神宮鎮座2000年を記念して、「平安の御造宮」として平成10年(1998年)に総ての建物が一新されたためだったのですね。

また神明社は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)お祀りし、伊勢神宮と同様に豊受大神宮(外宮)があるそうです。

今日神明社で初体験したのは「人形流し」です。

「人形(ひとがた)流し」は、知らず知らずのうちに犯した罪や、積り積もった心身のけがれを取り除くための儀式とのこと。
人の形をした紙がおいてありました。

人形流しの方法は、

  • 人形で身体を撫でます、悪いところは念入りに
  • 人形に息を吹きかけます
  • 人の罪汚れを付着させた人形を清流に流します

という3ステップです。

人形に住所や氏名を書く場合もあるそうです。
私も仕事や人間関係で感じたもやもやを流してきました。

朝から気持ちがすっとしてきます。

本殿にお参りをしていると、通勤途中に立ち寄る人も多くいることに気づきました。気持ちの切り替えや、仕事の区切り、気合を入れたいときなどに、朝お参りをして気持ちを切り替えてから仕事に向かうのもステキですね。
この街に住んでいる人だけでなく、天王町へ働きに来ている人たちにとっても、大切な場所になっているようです。

銀杏の色づきもそろそろ

境内を散策していると、紅葉や銀杏の木も見かけました。
日当たりのいい場所にある銀杏はそこそこ色づいてきていたので、もうしばらくは木々の色の変化も楽しめそうです。

地元民の初詣スポット

11月中は神社では七五三詣が行われていますが、12月に入ると一年の感謝を伝えたり、来年のお正月はどこに初詣に行こうかな、なんて考え始める人も多いですよね。

交通量の多い場所にありながらも、喧騒を忘れ、背筋がピンとする澄んだ空気を味わえる場所でした。お正月は密を避けつつ、神明社へも訪れてみてはいかがでしょうか。
私もまた朝のお散歩に行ってみようと思います。

神明社
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町107
交通:相鉄線「天王町駅」から徒歩5分 
連絡先:045-341-6365

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。