三体の地蔵尊が祀られている西横浜駅「願成寺」にお詣りへ

西横浜駅を水道道へ向かって歩いていき、藤棚商店街を抜けると願成寺坂が見えてきます。
今回の記事のテーマであるここ、「願成寺」は戦国時代末、つまり今から500年以上前に建立された歴史あるお寺なんです。

なんでも、本堂などは関東大震災による戦災をまぬがれたんだそう。

「願成寺」には珍しいお地蔵様が祀(まつ)られていたり、さまざまな花や木々たちが季節を彩ってくれたりと、ちょっとお散歩に寄るのにも心が癒されるステキなスポットなのです。

そんな「願成寺」に今回は行ってきました。

本堂までは長い階段がありますので、ベビーカーを押していくときは足元に気を付けてくださいね。

江戸時代から祀られている日限地蔵尊

「願成寺」で有名なのが「日限(ひぎり)地蔵尊」です。

日限地蔵尊の歴史は、さかのぼること徳川家の時代。
古くから「願成寺」の境内に祀られていたものです。

「願成寺」には、この「日限地蔵尊」、そして関東大震災のときに焼け野原となった藤棚一丁目に残された「延命地蔵尊」、次に紹介する「子育て地蔵尊」と三体が合わせて祀られています。

「延命地蔵尊」は秘仏なので、本尊の人目につかない場所に奉納されています。

正月や夏に行われる縁日にはご開帳されるので、興味のある方はぜひ拝みに行ってみてくださいね。

私も、お正月はもう過ぎてしまったので、今度の夏に開催される縁日のときに見に行ってみたいと思います。

関東大震災や昭和初期に神奈川県で起きた風水害による供養塔もこちらにあります。

子どもの健やかな成長を願って…「子育て地蔵尊」

「願成寺」の山門下にある階段を上る途中には、「子育て地蔵尊」が祀られています。

“子ども達の幸せを願いつつ地蔵堂再建を祝して新たに平成の地蔵尊を建立いたしました。どうぞお参りください。”

とのことで、3人の子どもがいる私も、子どもたちが元気に過ごせるように手を合わせてきました!
「子育て地蔵尊」は本堂までの階段の途中にあるので、気軽に立ち寄ってお参りができるのもポイント。

にしても赤ちゃんを抱っこしているお地蔵様、尊いですね。

ちなみに「願成寺」の隣には附属の「ばらの幼稚園」があります。
きっと、「ばらの幼稚園」に通う子どもたちも、この子育て地蔵尊に見守られながらすくすくと成長しているのかな~、なんて思ったり。

横浜市の名木古木指定樹木も!

「願成寺」ではさまざまな植物があるのも見どころです。

中でも「タイサンボク」は横浜市の名木古木指定樹木となっています。

現在は3月なのでまだ花は咲いていませんが、初夏になると白く大きな花を咲かせるそうです。
香りも良いので、花が咲く夏頃がまた楽しみですね。

他にも2本のイチョウが名木古木指定樹木となっていますよ。

それ以外にもお寺の中にはさまざまな植物が。

ツバキは花を咲かせていました。

6月、7月、8月に「藤棚商店街」で夏の風物詩である「日限地蔵尊縁日」が行われる頃には、願成寺内の花や木々もまた違った表情になるのでしょうね。
その時がまた楽しみです。

願成寺
住所:神奈川県横浜市西区西戸部町3-290
アクセス:相鉄本線「西横浜駅」徒歩9分
     京急本線「戸部駅」から徒歩8分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。