心がちょっと疲れたら…緑園都市の「泉の森 ふれあい樹林」

今回は、母を笑顔にさせてくれた緑園都市の「泉の森 ふれあい樹林」を紹介させていただきます。

歳をとって、すっかり体力が落ちてしまった母。海や山など自然に接する機会がめっきり減ってしまいました。
その日は泉区にある総合病院、国際親善病院で月に1回の検査がありました。
検査結果はすぐには出ませんが、母は根っからの心配性。
なんとなく元気がありません。

そんな母を何とか元気づけようと思い、病院近くで気分転換できる場所を探しました。
そこで見つけたのが、この「泉の森 ふれあい樹林」です。

上品に咲いた花のお出迎え♪♪

気乗りしない母に寄り添いながら、病院から一番の近道を使って森に向かうことにしました。

森に入るとすぐに「あじさい坂」という案内板があります。
あじさいの季節になると、美しい姿を見ることができるのでしょうか。

坂を上がると、上品に咲いた「ミツマタ」の花が出迎えてくれます。

「いやぁ~、本当にきれいね!!」と母がつぶやきました。
花のおかげで少しずつ、不安な気持ちが和らいでいるようです。

周辺に目をやると「クヌギ」や「コナラ」、「山桜」とたくさんの種類の木が育っています。

横に目を向けると、すぐそこは住宅地。
近所にこんな自然があるなんて、うらやましいですね。

もう少し、森の奥へ向かうことにします。
今度は「はなの径」という案内板がありました。

名前の通り、花がいっぱい咲いています。手入れも行き届いています。
聞くところによると、愛護会の方々が日頃から森の手入れをされているとか。
また、森にはいろいろな場所に水道があります。
愛護会の方々が花に水をあげたり、清掃している様子が目に浮かびます。

「こっちもきれいね~」「病院の近くにこんな場所があるなんて、今まで気がつかなかったわ」。母の表情が次第に笑顔へ変わります。

起伏が少ないので、気楽に散策

もっと森の奥に行けるようです。

歩いていて、ふと気がついたことがありました。
この森は、起伏が少なく、年寄りの母でも、ゆっくりと散策できます。

しかも、いたるところに木製のベンチが設置されています。
これなら休憩を入れながら、無理なく自然を楽しむことができますね。
森を整備している方々のやさしい心遣いに感謝の気持ちでいっぱいです。

「まほろば亭」で街を一望!!

もう少し奥に入ると、立派な桜の木があります。
周りにはベンチがいくつもあるので開花の時には、お弁当持参でお花見を楽しめそうです。

森の端には「まほろば亭」という休憩所があります。

高台にあるので、ここからは緑園都市や東戸塚の街が一望できます。

「いい眺めね~」と…この景色が不安を解消させたようです。
活き活きとした表情に変わってきました。

「まほろば亭」の横には桜が。
ちょっと控えめに街の様子を見守っているようです。

色とりどりの花のお見送り♪♪

ゆっくりと散策したせいか、だいぶ時間が経ちました。
風もだんだん冷たくなってきたので、そろそろ森とお別れです。

帰り道は、別の道で…「けやき坂」から泉の森を離れます。

歩いていると「泉の森 ふれあい樹林」の案内板に気づきました。
実は、こちらが入り口だったようです。
ここにも色とりどりの花が植えられています。

まるで初めて森に訪れた私たちを見送っているようです。
なんだか名残惜しい気分ですが…自然とふれあい、程よい運動もできたせいか、母の表情は、森に来た時とは全くの別人。
多くの木や花、そして丹念に手入れをしてくださっている方々に心から感謝です。
本当に良い時間を過ごすことができました。

帰り際、小さなお子さんを連れた家族とすれ違いました。
ご家族、みんな笑顔で楽しそうです。

後日、「あそこは本当にいい所だったね」とうれしそうに話す母。
物忘れが多くなっても、この森のことは忘れないようです。

お年寄りにも、子どもにもやさしい「泉の森」。
機会がありましたら、みなさんもぜひ足を運んでみてください。

泉の森 ふれあい樹林
住所:神奈川県横浜市泉区中田北3-23
アクセス:相鉄いずみ野線「緑園都市駅」より自転車で約15分
相鉄いずみ野線「弥生台駅」より自転車で約6分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。