3月ももうすぐ月末が見えてきましたね。
新生活に向けて準備を始めている人も多いのではないでしょうか。新生活がうまくいくように家や職場の近くの神様にもご挨拶しに行こうかな、なんて思う人もいるかもしれません。
長く住んでいるエリアにもパワースポットがあるのかな?と思い探してみたところ、
西横浜駅から少し行ったところにパワースポットがあったので、3月の天気のいい日に桜の開花状況をウォッチしがてら、横浜市西区区役所の近くにある「戸部杉山神社」までお散歩にでかけてみました。
横浜旧市最古の社
お参りを済ませた後、敷地内を散策してみます。
この神社でお祀りしている神様は「大己貴命(おおなむちのみこと)」、大国主命(おおくにぬしのみこと)の名でも知られている出雲の神様だそうです。
由来をみてみましょう。
およそ1350年間(白鳳3年、652年)に出雲大社の大己貴命のご分霊を勧請し、お祀りしたことがルーツだそうで、横浜旧市内最古の社といわれています。この神社ができたのち、近隣に「杉山」と名前の付く神社が多くなったともいわれているそうです。
御祭神の神徳から、「福徳円満諸業反映心身息災不例平癒」の威を以ってあがめられていますが、昭和20年5月の横浜大空襲の際、炎上する熱気により境内の水蒸気が噴き出し、神社を無傷で守ったことから、火伏(火災を防ぐこと)の徳も併せ持つといわれています。
狛ネズミに出会える神社
この杉山神社の特徴の一つに、「狛ネズミ」がいることです。鳥居をはいってまず狛犬ではなく狛ネズミに出会います。(もちろん狛犬もいますよ)
この狛ネズミは、平成14年(2002年)御鎮座1350年を記念して建てられたそうです。
どうしてネズミなのか、という説明がありました。
大国主命(大己貴命)が須勢理比売(すせりひめ)に結婚を申し込みにいったところ、
ヒメの父神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)からいくつか試練を課されました。
その中の一つに、野原に射た鳴鏑(なりかぶら)の矢を拾ってくるという試練がありました。
大国主命が野原に入ると、素戔嗚尊は野原に矢を放ち、大国主命は瞬く間に日の中に閉じ込められてしまいました。そこへネズミがあらわれ、大国主命はネズミの案内で穴の中に逃げ込み、なんとか火をやり過ごすことができました。
また射込まれた矢もネズミが探し出してきてくれて、無事に試練を乗り越えることができたのだそうです。
それから、ネズミは大国主命のお使いとなったのだそうです。
ネズミがまるで恋のキューピッドのようですね。
狛ネズミに願い事を!
神社から向かって右がオス、左がメスになっているため、それぞれの性別のネズミを男性は時計まわりに、女性は反時計まわりにゆっくりと一回転させて願掛けをするのだそうです。
わたしは左の狛ネズミへ、幸運があるようお願い事をしてきました。
この狛ネズミにちなんで、戸部杉山神社ではネズミの絵の付いた絵馬なども用意しているそうです。
今回訪れた戸部杉山神社は西横浜駅からも10分程度、区役所や商店街へのお買い物の際に、足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。
かわいい狛ネズミにぜひお願い事をしてみてください。
戸部杉山神社
住所:神奈川県横浜市西区中央1-13-1
アクセス:相鉄本線西横浜駅から徒歩10分、平沼橋駅から徒歩10分