天王町の由来に触れて深呼吸!天王町「橘樹神社」

天気のいい午後、お散歩にはもってこいの気候なので、天王町駅から帷子川を渡ってシルクロード商店街へ入っていくところにある「橘樹神社(たちばなじんじゃ)」へ行ってきました。
日曜の午後ということもあって、足を運ぶ人も多くいらっしゃいました。

橘樹神社では、毎年6月になるとお祭りが開催されています。(今年はお神輿のみ出ていたそうです。)
シルクロード商店街にはたくさんの屋台がずらりと並び、子どものころはたくさんの屋台の中から、どの屋台で買い物をするか、毎年真剣に悩んでいた記憶があります。

そんな橘樹神社ですが、実際に足を踏み入れ、お参りをするとともに由緒を調べてみるととても興味深い発見がありました。

町の名前の由来はここから!

この「橘樹神社」は、文治2年(1186年)源頼朝公天下の平和をお祝いし、国中の大小の神衹(大社・小社の神々のことだそうです)に幣(ぬさ)を奉納し、祭祀の典を行った時の創建と伝えられています。

1186年ということは、今から835年前です。
まさか天王町で源頼朝公の名前を見るなんて、思ってもいませんでした。

京都の衹園社(現在の八坂神社)の御分霊をお迎えし、お祀りしていることから、当時は衹園社と呼ばれていましたが、時代を経るごとに牛頭天王社、天王宮、橘樹社と社名が変わり、大正10年に正式に現在の名前になったそうです。

この町の名前「天王町」は旧社名に由来しているのだそうです。
私はずっとこのエリアで暮らしているのに、知りませんでした…!

昭和に入ってからも関東大震災や横浜大空襲などで被災し、そのたびに社殿が再建されてきたそうです。「橘樹神社」は天王町の歴史とともにある神社なのです。

手水舎でお参りをする準備をしてから、社殿へお参りをし、境内を散策。
商店街に隣接していますが、とても静かで穏やかな気持ちになります。

御祭神は素盞男尊

素盞男尊(すさのをのみこと)は疫病除けの神様として知られています。
生活の中にさまざまな新型コロナウィルスの影響がある今、早く疫病を鎮め平和な世の中になるようにお祈りしてみるのはいかがでしょうか。

今回私は、一日も早く活気のあるお祭りができるようになるといいな、商店街にずらりと並ぶ屋台がみられるといいなという気持ちと、天王町エリアのステキなところをたくさん見つけられるようにという気持ち込めてお参りをしてきました。

町の人たちに愛される氏神様

どこかへお参りに行こうかな、と考えるとき、健康運や仕事運など、自分が望んでいることにご利益がある場所にお参りしてしまいがちなのですが、まずは住んでいる土地を守ってくれている氏神様にお参りに行くのが良いといわれています。

土地を守ってくれているので、初詣や七五三、そのほか厄払いなど節目のタイミングで足を運んでみるほか、日ごろから簡単なご挨拶に立ち寄ってみるのもいいですね。

今回も家族連れやお友達同士で足を運んでいる人や、お出かけの途中に立ち寄った方などたくさんの地元の方たちがお参りされていました。

天王町の名前の由来になっている「橘樹神社」は、活気のある商店街に隣接しながらも、ふっと深呼吸ができる場所でした。

お願い事がある人も、今すぐには特に浮かばない人も、気軽にご挨拶に立ち寄ってみたり、じっくり境内を散策し、奥深い天王町の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。

橘樹神社
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町1-8-12
交通:相鉄線「天王町駅」から徒歩3分 
連絡先:045-331-0136
   

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。