いざという時の備えを!旭区若葉台公園「ヘリコプター離着陸訓練」

先日、自宅で昼食を食べていたら、突然ヘリコプターの爆音が目の前で響きました!

あわてて外を見てみると、赤と白のヘリコプターが低空飛行をして、若葉台公園遊水地に着陸しようとしています。

「そういえば今日は「ヘリコプター離着陸訓練」があるらしいよ!」との家族の言葉。

旭区内には3か所の「指定飛行場外離着陸場」があり、若葉台公園はその一つ。

毎年1回、災害時などのために離着陸の訓練をしているのです。

今回はめずらしい「ヘリコプター離着陸訓練」の様子をご案内いたしますね。

「ヘリコプター離着陸訓練」とは?

「ヘリコプター離着陸訓練」は、多くの方があまり見たことがなく、どんなものか分からないのではないでしょうか?

旭消防署に問い合わせてみました。

すると、「災害時などにけが人の救護や物資の運搬に使用する「ヘリコプター飛行場外離着陸場」で、1年に1回ほどヘリコプターの離着陸訓練をすること」と、とても親切に説明してくださいました。

その日程は横浜市のホームページにも公開されており、多くが柵の外側などから見物することができるそう。

よく確認してみると、近くの住民にも張り紙などで周知があり、若葉台公園の柵の外では多くの人びとが訓練を見物していました!

旭消防署によると、訓練を実施しているのは、旭消防署と横浜市消防局航空隊だそう。

「横浜市消防局航空隊」があることも私は正直知らなかったので、何だかとても勉強になりました!

若葉台公園内には、数台の赤い車両が待機しています。こちらも調べてみると、右側から「指揮隊」「特別救助隊」「消防隊」の車に分かれているとのこと。

そしてこれらの車で、ヘリコプターの離着陸時に必要な用意や誘導を行うための準備をするんだそうです。

ヘリコプターが着陸!

私が車両や隊員の方を見ている間に、一度離陸していったヘリがまた旋回して戻ってきました!

旭消防署の方のお話しによると、待機している方たちは、ヘリの機体を誘導するために、よくビルの屋上に見られる大きな「H」のマークを作成。

また機体の風で砂などがかなり舞ってしまうので、着陸地に水をまいたりして地面を整える作業をするんだそうです!

これも訓練のひとつなんだそう。

こうした誘導と準備のおかげで、ヘリは若葉台公園上空でスムーズに着陸態勢に入りました!

ヘリが離陸する数分間は騒音とダウンウォッシュ(強風)に気を付けてくださいとの通達が周辺住民にあったそうです。

一般の広場や公園を利用する「指定飛行場外離着陸場」ならではの注意事項となりますね。

こうしたことを注意したり、訓練を見たりしながら、災害時に行動できるよう意識を高めることが大切なんだな、と今回なんだかとても勉強になりました♪

多くの人々に見守られながらヘリは無事に若葉台公園の草地に無事着陸。

目の前で見るヘリは迫力満点!

よく考えたら、私は生まれて初めてヘリコプターが目の前で着陸するのを見たかもしれません!

まるで、映画やドラマの世界のヘリコプターのように迫力満点でかっこよかったです♪

このヘリは、金沢区にある航空消防隊「横浜へリポート」からはるばる飛んできたとのこと。

しらべてみるとこの機体は第2航空隊の「はまちどり2」という名前のようです。

無事着陸したのち、中から数名の航空消防隊の方が出てきました。

特別救助隊の方などが、人形の入った担架を運び入れる作業をして、着陸時の訓練は終わったようです。

「ヘリコプター離着陸訓練」でいざという時の心構えを

一通りの訓練を無事終えて、ヘリが再び離陸しました。

航空消防隊の隊員の方たちが、扉を開けたまま飛行し、見ている私たちに手を振ってくださいました!

私たちの命や生活を守るために、日々このような難しい飛行訓練や救助訓練を重ねている隊員の方たちに本当に感謝です!

旭消防署の方が、若葉台公園にいる見物客たちに「ご協力ありがとうございました」と丁寧に挨拶をしてくださり、訓練は終了となりました。

普段はなかなか意識することが少ない、災害時の訓練や対処。

若葉台公園の「ヘリコプター離着陸訓練」で、災害時の意識を普段からもっと高めることの大切さを学びました。

若葉台公園(若葉台遊水地) 
住所:神奈川県横浜市旭区若葉台3-1
アクセス:相鉄線三ツ境駅北口よりバス約15分「地区公園」バス停下車徒歩約1分
旭消防署:045-951-0119
(ヘリコプター離着陸訓練 問い合わせ先)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。